弥生(岡本浩一郎社長)は、見積書や納品書、請求書などの帳票作成ソフト「やよいの見積・納品・請求書 11」を7月8日に発売する。

 「やよいの見積・納品・請求書 11」は、見積書や納品書、請求書、領収書などの帳票を作成する業務ソフトウェア。見積書や納品書、請求書、請求明細書、合計請求書、領収証の基本テンプレートを13種類登録している。既存テンプレートをもとにフォントサイズや種類、背景色などを自由に設定し、オリジナル帳票を作成することもできる。帳票作成時に入力した得意先、商品情報の自動登録や帳票のPDF化、源泉徴収税額の自動計算なども可能。

「やよいの見積・納品・請求書 11」のメニュー画面


「やよいの見積・納品・請求書 11」のレイアウト編集画面


 描画エンジンには、米マイクロソフトの「WPF(Windows Presentation Foundation)」を採用。弥生は、6月23日、米マイクロソフトの「2011 Microsoft Worldwide Partner Conference Award」で、日本で最もすぐれた成果を収めたパートナーに授与される「Microsoft Country Partner of the Year for Japan」を受賞。受賞対象は「やよいの青色申告 11」(所得税確定申告モジュール)で、これも「WPF」を採用した製品だ。

 弥生は、販売管理ソフトは、製品コンセプトの違いで二つのタイプに分類できるとする。岡本社長は、「売り上げと利益の管理を目指し、見積もりから受注、請求、入金にいたる一連の業務プロセスをフォローすることを重視している『プロセス型』と、帳票を作成できれば良いという『アウトプット型』がある」という。同社はこれまでプロセス型の製品を販売してきた。

 同社の調べによると、販売管理ソフト市場はアウトプット型のカテゴリが伸長し、直近ではアウトプット型が全体の本数の90%近くを占めるようになった。しかし、中小企業やSOHOなどの間では、帳票作成はExcelなどの表計算ソフトの利用が主流で、従業員5人以下の事業者では手書きの比率が高いという。しかも表計算ソフト利用者と手書きの半数以上は、帳票作成に不満を抱いている。

 弥生は、既存の帳票作成ソフトでは、書式やデザインの変更に関する不満を解決できないと分析。市場開拓の余地が大きいとみて、「やよいの見積・納品・請求書 11」を投入することにした。

 なお、想定されていた法令改正が施行されなかったり(減価償却制度の改正)、法令改正が直前になって決定されたり(算定基礎における保険者算定要件の追加)しているうえ、今後は2011年度税制改正(見直し後)や復興税制などの法令改正が予想されるとして、開発スケジュールの見直しを表明。ユーザー参加機能「仕訳アドバイザー」の提供時期が延期となったほか、弥生オンラインのサービス開始時期が来年4月にずれ込むことになった。(信澤健太)