EMCジャパン(山野修社長)は、11月7日、重複除外バックアップ・ストレージの「EMC Data Domain」シリーズから、小規模環境のバックアップに適したエントリーモデル「DD160」を発売した。中小企業を狙うにあたって、「当社で初めての強力な武器」(BRS事業本部の河野通明本部長)となる。

EMCコーポレーション バックアップ・リカバリ・システムズ部門ビジネス開発担当のロッド・マシューズ シニア・ディレクタ

 「Data Domain」シリーズは、テープを排除し、重複除外済みのデータのみをネットワーク経由で転送するバックアップのアプライアンス。これまでは、中規模から大規模環境のバックアップ向けの製品をラインアップしたきたが、今回、小規模データセンター(DC)や地方拠点でのデータバックアップを想定した「DD160」を追加することで、小規模な環境への対応を実現した。

 「DD160」は、1.6~3.98TBの有効容量をもち、最新のデータ書き込み方式「RAID6」によってデータを保護。4TBのデータを4時間以内にバックアップすることができる。価格は105万円から。

 発売に合わせて、EMC米国本社のバックアップ・リカバリ・システムズ部門でビジネス開発を担当するロッド・マシューズ シニア・ディレクタが来日し、記者発表会で2011年第3四半期の実績を披露した。

 マシューズ シニア・ディレクタは、「全社売上49.8億ドルのうち、アジア太平洋と日本が14%を占めている。アジア太平洋と日本は、前年同期比で37%の成長率を記録し、他の地域や全社の平均成長率よりも大きな伸びをみせた。その主な機動力となったのが、『Data Domain』シリーズの好調な展開だった」とした。

EMCジャパンBRS事業本部の河野通明本部長

 EMCジャパンは、低価格の「DD160」を「Data Domain」シリーズに追加することで、中堅・中小(SMB)企業の市場開拓を目指した商材ポートフォリオを強化した。BRS事業本部の河野本部長は、「『DD160』を強力な武器として、コストを抑えて既存のテープ型バックアップを重複除外バックアップ・ストレージに置き換えることを切り口に、地方拠点をもつ企業に向けた提案活動に注力する」と語った。(ゼンフ ミシャ)