ディストリビュータのネットワールド(森田晶一社長)は、2月7日、仮想デスクトップイメージ用の共有ストレージやサーバのローカルディスクを必要としない業界初のディスクレスVDI(仮想ディスクトップ基盤)として、米アトランティス・コンピューティングの新製品「Atlantis ILIO(イリオ) Diskless VDI」を3月下旬に発売すると発表した。100人以下の企業から1000人程度の企業までをターゲットに、初年度4万ライセンスの販売を見込む。

 「アトランティス・イリオ・ディスクレスVDI」は、VDI最適化ソフト「Atlantis ILIO」を、大容量メモリを搭載できるシスコシステムズのサーバー「Cisco UCS」シリーズに最適化。「Citrix XenDesktop」「VMware View」など、仮想デスクトップのWindows用ストレージを「Cisco UCS」のメモリ上で利用でき、物理PCよりも高いパフォーマンスで仮想デスクトップを動かすことができる。

 SANやNAS、SSDなどのディスクベースのストレージが不要で、大容量メモリを搭載するサーバーでVDIの集積度を増すことができるので、サーバーやラックの台数を大幅に減らして運用コストの削減にもつながる。

 ネットワールドでは、社員100人以下の企業向けにラックマウントサーバーの「Cisco UCS C」シリーズ、100人以上の企業向けにブレードサーバーの「Cisco UCS B」シリーズを組み合わせるなど、企業規模に合わせた推奨構成パッケージを用意。シスコシステムズとの共同検証で障害復旧や運用の簡便性を視野に入れてパッケージ化を進め、販社が販売しやすい環境を整える。

 森田社長は、「日本のユーザー企業には、VDIに関して安心して使えるものでなければ導入しないという意識がある」と述べ、推奨構成パッケージがユーザー企業の信頼を高めるものだと説明した。

森田晶一社長

 米アトランティス・コンピューティングのセス・ノックス マーケティングディレクターは、「米国では、まず金融機関でVDIの導入が進み、ここ1~2年で多くの業界が導入するようになった。企業規模も25人程度から導入しているケースがあるなど、需要が広がっている。日本も米国と同じような状況になるだろう」と、日本での拡販に自信をみせた。(佐相彰彦)

セス・ノックス マーケティングディレクター