日本オラクル(遠藤隆雄社長)は、オラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata」を、アサヒグループホールディングスのグループ共通IT基盤として構築したと発表した。

 アサヒグループホールディングスは、昨年5月、「Oracle Exadata」の採用を決定し、グループ共通IT基盤の構築プロジェクトを開始。ITの資産利用をサービス化することによるグループ全体のITコストの削減とITの標準化を推進し、11月に「Oracle Exadata」を活用したグループ共通IT基盤を構築した。基盤上ではアサヒビールの新営業支援システムが稼働し、全国の営業担当者など約1300人が利用している。

 新システムは、「Oracle Exadata」を活用することで、従来2時間かかっていた販売動向分析の参照処理を30秒に短縮。加えて、「Oracle Exadata」のデータ圧縮技術「Exadata Hybrid Columnar Compression」を活用したことで、3億件の明細データを10分の1に圧縮し、ストレージ費用を削減した。

 新システム稼働に伴い、営業情報などを分析・レポートする「Oracle Business Intelligence」、システムの負荷テストと運用を効率化する「Oracle Application Testing Suite」、統合IT管理基盤「Oracle Enterprise Manager」も導入している。

 プロジェクトのパートナーとして、アサヒプロマネジメントがシステム企画・立案を、アサヒビジネスソリューションズがグループ共通IT基盤の構築とクラウドサービスの保守・運用を担当した。日本オラクルは、「Oracle Exadata」を活用したグループ共通IT基盤と営業支援システムの構築手法のコンサルティング・サービスで支援した。

 アサヒグループホールディングスは、今後、グループ内の事業会社と連携して、清涼飲料事業の営業支援システムをグループ共通IT基盤に統合する予定。また、メインフレームやオフコンを基盤とする事業会社ごとの基幹系システムをグループ共通IT基盤に統合し、マスターデータの統合による情報の一元化やIT基盤の標準化による生産性向上と効率化、CO2削減を目指す。(信澤健太)