ITホールディングスグループのTIS(桑野徹社長)は、3月23日、調査会社マクロミルの中国法人、明路市場調査(上海、マクロミル・チャイナ)が、中国におけるインターネットを活用した市場リサーチのIT基盤として、TIS中国法人の天津TIS海泰信息系統のデータセンターインフラを採用したと発表した。

 マクロミル・チャイナが採用したのは、天津TIS海泰が中国の有力スパコンメーカー、曙光信息産業と共同開発したPaaS/IaaS型クラウドサービス「翔雲(シャンユン)」。マクロミル・チャイナは、中国で展開するリサーチシステム「AIRs(Automatic Internet Research System)」のインフラとして活用を始めている。

天津TIS海泰が中国・天津で運営する約1200ラックの最新鋭クラウド対応の大型データセンター

 マクロミル・チャイナは、マクロミルが日本で活用している自動インターネットリサーチシステム「AIRs」をローカライズ開発し、2011年9月、独自に構築した約15万人の中国人調査パネルと、提携企業の保有する約160万人の中国人調査パネルを対象としたネットリサーチを中国でスタートした。

 同社は、中国でのネットリサーチ事業を始めるにあたり、当初はシンガポールのクラウドサービス上で「AIRs」のシステム構築を検討した。だが、中国からの通信遅延が問題となり、システムインフラの要件に見合うクラウドサービスとして、天津TIS海泰の「翔雲」が最適だと判断した。

 天津TIS海泰は、「翔雲」の機能強化を行うなど、クラウドサービスとしての利便性を高め、中国国内のネットサービス事業者や中国に進出する日本のシステム関連事業者、消費者向けウェブビジネス事業者などをターゲットとして、2014年末までに100社へのサービス提供を目指している。(安藤章司)