日立製作所(日立、中西宏明社長)は、ビッグデータの戦略的活用を支援するソリューション「vRAMcloud(ブイラムクラウド)」を3月28日に発売する。

 企業内外のさまざまな種類の大規模データを統合管理して、データの特性に応じてストリームデータ処理やバッチジョブ超並列処理ができるソリューション。第一弾として、金融機関向けにプライベートクラウド形態のソリューションを提供する。ビッグデータ活用による新たな金融商品の開発や、顧客サービスの改善という金融機関での業務革新の実現を支援する。

 「vRAMcloud」は、ストリームデータ処理や超並列処理など、日立のさまざまなソフトウェア製品と、製品間をつなぐフレームワークで構成する。フレームワークを活用することで、データの格納場所や構造、内容の違いによってこれまで難しかったデータ管理を一元化できる。さらに複数の分析エンジンを組み合わせることで、データの特性に応じて高度な分析・処理ができる情報処理基盤を構築する。効率的なシステム開発に必要な分散処理での設計技法やドキュメント群をあらかじめ整備しているので、構築時間やコストを大幅に圧縮できる。

 「vRAMcloud」の開発は、日立のクラウドソリューション「Harmonious cloud」の業種向けソリューション強化の一環。今後は金融機関のほか、交通分野や流通業界などの他業種向けにサービスを拡張させていく。さらに、将来予測を意思決定に生かすビジネス・アナリティクスの実現に向けて、新しい論理分析エンジンの開発や先端技術を取り入れたフレームワークの拡充などの開発を進めていく。

 価格は、導入診断コンサルテーションや導入コンサルテーション、システムインテグレーション、既存システムマイグレーションとも個別見積もり。2015年までに、関連売上で200億円を目指す。(信澤健太)

「vRAMcloud」の概要