EMC ジャパン(EMC、山野修社長)は、7月5日、自社ストレージと他社製のハード・ソフトを容易に組み合わせることができる新IT基盤製品「EMC VSPEX」を発売した。販売パートナープログラム「Velocity」に参加するベンダーを通じて販売する。

 EMC製ストレージシステムとの相互互換性を検証済みのハード(サーバー/ネットワーク機器)とソフト(仮想化ソフト/アプリケーションソフト)を数種類揃え、システムインテグレータ(SIer)などの販売パートナーが、短期間で手間なくユーザー企業に納入することができる。メーカーの異なる複数のハードとソフトを組み合わせる場合、一般的には各製品が連携動作・正常稼働するかをSIerが検証するが、「VSPEX」ではその作業が必要ない。

 検証した製品のメーカーは、インテル、シスコシステムズ、シトリックス・システムズ・ジャパン、日本マイクロソフト、ヴイエムウェア、ブロケード コミュニケーションズ システムズの6社。各製品群の組み合わせで、「仮想デスクトップ環境構築用」などのかたちで、計14個の初期構成を用意した。EMCのストレージシステムは「EMC VNX」と「EMC VNXe」、バックアップソリューションの「EMC Avamar」と「EMC Data Domain」を活用している。

 パートナーは、ユーザー企業の要望に適した構成を選び、セキュリティなどの自社製品・サービスを組み合わせて販売する。EMCは、「VSPEX」の発売に合わせて専用施設「VSPEXラボ」を開設し、パートナーが他の製品との検証・テスト作業ができる環境を整えた。価格は個別見積もり。

 パートナー・コーポレート営業本部長の中山泰宏執行役員は、「EMCの事業は依然として直販比率が高いが、今年はこれまで以上に間接販売に力を入れる」と説明し、パートナーとの協業を推進する姿勢を示した。(真鍋武)

中山泰宏・執行役員パートナー・コーポレート営業本部長