【トロント発】米マイクロソフト(スティーブ・バルマーCEO)が開催しているパートナー向けイベント「Worldwide Partner Conference 2012(WPC 2012)」で、現地時間の7月11日、ケビン・ターナーCOOがキーノートスピーチに登場した。ターナーCOOは、データを用いながら競合企業と自社を比較。マイクロソフトの優位性を約1時間力説した。ターナーCOOがキーノートスピーチで使った主な比較資料を紹介しよう。

 ターナーCOOは、会場に詰めかけた約1万6000人のパートナーに対して、身振り手振りを交えながら、約1時間熱弁を振るった。最初に「昨年度の好業績はパートナーのおかげ」と感謝の気持ちを伝え、パートナーの力を称えた。その後、資料を大型ディスプレイに映し出しながら、自社の優位性と2013年度の戦略を説明した。とりわけ目を引いたのは、競合他社との比較データだ。

ケビン・ターナーCOO

 仮想化ソフト「Hyper-V」では、ヴイエムウェアの「VMware ESXi 5.0」「VMware vSphere 5.0 Enterprise Plus」と自社製品の機能比較表を用いて、自社製品の優位性を訴えた。また、調査会社の米IDCの資料を提示して、ヴイエムウェア製品とシェアを比較。成長率にも言及し、x86サーバーの仮想化では、2012年第1四半期までの4年間でマイクロソフトがシェアを26.6ポイント伸ばしたのに対し、米ヴイエムウェアの伸びは15.8ポイントで、自社が勝ることを強調した。

ヴイエムウェアの仮想化ソフトとの機能比較

ヴイエムウェアとのシェア争いの推移

 データベース(DB)ソフトでは、「Microsoft SQL Server 2012」のコストパフォーマンスの高さを訴えた。オラクル、IBMの競合製品と比較して、「Microsoft SQL Server 2012」が低価格であることを訴えた。IDCのデータを活用したシェアも示し、「Microsoft SQL Server」がオラクルの2.5倍以上のシェアを獲得してトップに立っていることを伝えた。

オラクルとIBMのDBソフトとの価格比較

DBソフトのメーカーシェア

 オンライン型のCRMサービスでは、「Microsoft Dynamics CRM Online」と、米セールスフォース・ドットコム製品との機能比較表を示し、品質の高さと機能の多さ、価格で勝っていることを強調した。

「Microsoft Dynamics CRM Online」とセールスフォース・ドットコム製品との機能比較

 セキュリティについても、他社との比較資料を使った。セキュリティ調査会社の調査レポート「Secunia Yearly Report 2011」のデータから、2011年に公開された脆弱性個数で、オラクル、アップル、グーグルよりも自社製品の脆弱性数が少ないことを示した。

脆弱性数の比較

 スマートフォンでは、「Windows Phone」が米国のコンピュータ雑誌『PC Magazine』の読者調査結果で、AT&T、ベライゾン・ワイヤレスの両携帯電話通信事業者でNo.1のスマートフォンであることを示した。検索サービス「Bing」についても、2012年1月時点でグーグルのシェアを上回ったことを強調した。

スマートフォンの米PC Magazineの調査結果

検索サービスでの米グーグルとの比較表

 ターナーCEOはこれらの資料を用いて、顔に汗をにじませながら約1時間、自社の優位性を力説。「私は手ごわい競争相手と戦うのが大好きだ。ライバルを尊敬はしている。だが、恐れない。私たちは常に攻撃的であることで、パートナーとともに勝利を勝ち取りたい」と講演を締めくくり、パートナーの士気を高めた。(木村剛士)
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