10月10日、東京ビッグサイトで、日経BP社(長田公平社長)が主催するエンタープライズICTの総合展「ITpro EXPO 2012」が開幕した。総務省、経済産業省、米国大使館商務部が後援し、日本経済新聞社(喜多恒雄社長)とテレビ東京(島田昌幸社長)の協力も得た。12日までの3日間で、6万人の来場者を見込んでいる。

 東京ビッグサイトでは、「ITpro EXPO 2012」の冠の下、「Cloud Days Tokyo 2012秋」「スマートフォン&タブレット 2012秋」「モバイル&ソーシャルEXPO 2012」「ビッグデータEXPO 2012秋」「Security 2012」の五つのイベントが同時開催。基調講演やセッション、展示会が行われた。また、会場内では、日本画像情報マネジメント協会(高橋通彦理事長)主催の「eドキュメントJAPAN 2012 50th画像情報マネジメントショウ」も開催された。 

来場者に熱心に声をかける出展企業担当者の姿が目立った

 冒頭、「新興国シフト、内需不振の時代を生き抜くビジネスモデル」題して、日本総合研究所(藤井順輔社長)の高橋進理事長が基調講演を行った。高橋理事長は、日本経済の抱える課題として「産業の空洞化」「社会保障などの財政問題」「電力危機」の三つを挙げ、これを解決するにはICT(情報通信技術)の力が必要だと説明。「センサーネットワーク、ビッグデータ、ブロードバンド、クラウドなどを駆使して情報を収集・整理し、行政や防災だけでなく、観光・交通、教育、農林・水産、環境・エネルギー、医療・介護などの分野で活用していくことが大事」と話した。

 製造業については、「これまでは、いいモノをつくれば売れるという考えから、多くの企業が製造・組立プロセスへ集中的な投資を行ってきた。その結果、コスト・スピード・グローバル化という面で海外に後れを取り、日本企業は陳腐化した。これからは、どこで付加価値をつけるのかを意識し、企画・マーケティングとサービスを強化して、ビジネスモデルを変えていくべきだ。そのためには、ICTの活用が欠かせない」とICTの重要性を強調した。 

日本総合研究所の高橋進理事長

 展示会では、SKY、ウイングアーク、NRIセキュアテクノロジーズ、NTTコミュニケーションズなど約400社が出展し、それぞれの製品・サービスを来場者にアピールした。(真鍋武)