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ガートナー ジャパン、「Gartner Symposium/ITxpo 2012」を開催

2012/10/03 20:11

 ガートナー ジャパン(日高信彦社長)は、10月3日、「ITリーダーよ、時機を逃すな」をテーマに、経営者やCIO、企業のIT部門担当者などを対象とした3日間にわたるプライベートイベント「Gartner Symposium/ITxpo 2012」を東京・台場で開幕した。

 イベントでは、「CIO」「ITインフラストラクチャ&セキュリティ」「アプリケーション」「ITマネジメント&ソーシング」「未来志向」の五つのテーマトラックをもとに、ガートナー ジャパンによる基調講演や、ゲスト企業によるセッション、ワークショップなどが行われた。

 ガートナーの基調講演では、米ガートナーのピーター・ソンダーガード シニアバイスプレジデントが登場し、「世界を変えるITパワーには、『ソーシャル』『モバイル』『クラウド』『インフォメーション』の四つがある。経営者は、これらをうまく活用するべきだ」と話した。また、ガートナーの展望として、「90%の企業がWindows 8の全面的な配備を回避する」や、「2017年までには、企業のマーケティング部門がIT部門よりも大きなIT予算をもつようになる」などを挙げた。

米ガートナーのピーター・ソンダーガード シニアバイスプレジデント

 基調講演の最後には、リサーチ部門代表の山野井聡バイスプレジデントが登場。企業のCIOが四つのITパワーを活用する方策について、「縦割り組織の壁を壊し、グローバルチームの創設を促して、顧客の経験価値を最大化するようIT投資を集中化する。そして、最終顧客が誰で何を望んでいるのかを深く理解し、マーケティングの目線をもって行動することだ」と説いた。また、「2016年、ビジネスの成長に直接貢献するITプロジェクトの数は全体の20%にすぎないが、その20%がITによるビジネス価値の80%を生み出すことになるだろう」と展望した。(真鍋武)

リサーチ部門代表の山野井聡バイスプレジデント
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外部リンク

ガートナー ジャパン=http://www.gartner.co.jp/