NECフィールディング(伊藤行雄社長)は、2013年度に新しい中期経営計画をスタートする。低迷する保守サービス事業に歯止めをかけて、重点分野である「垂直型サービス」「クラウド」「グローバル」「SMB」の四本柱を伸ばすことを目標にする。さらに、これまでの事業の枠を超えた「新事業の創出」を計画に盛り込み、増収に拍車をかける。

伊藤行雄 社長
 NECフィールディングは、2013年度に、3年ぶりとなる中期経営計画をスタートする。

 中期計画では、低迷が続く保守サポートを再成長の軌道に導くとともに、重点分野である「垂直型サービスモデルでのビジネス展開」「クラウド環境下でのビジネスモデルの推進」「グローバル事業の展開」「SMB市場の開拓」の四本柱を、さらに伸ばすことを目標にする。

 ここ4年間は、ハードウェアの単価が下落したことから、保守サポート事業が低迷し、減収が続いていた。「サーバーの出荷台数は年々増えているが、保守サポートに付加価値を感じないユーザーがいて、契約率は落ちている」(伊藤社長)。保守サービス事業は、NECフィールディングの売上高の50%を占める主軸事業であることから、伊藤社長は「減収に歯止めをかけなければならない。大きな成長は期待できないとしても、安定して収益を上げられるようにする」という方針を掲げている。

 一方、重点分野の四本柱は、保守サポート事業の減収分を補完するまでに伸びてきており、「12年度は増収となる見通し」(伊藤社長)だという。提案から保守サポートまでをワンストップで提供する「垂直型サービス」を筆頭に、12年度以降も引き続き成長が期待できることから、四本柱の拡大を計画に盛り込んでいく。

 さらに、中期計画では「新規事業の創出」を目標に掲げる。「12年度は増収の見通しといっても、まだまだ微増。大きく成長するためには、これまでの枠を越えた事業の創出が欠かせない」(伊藤社長)とみているからだ。「例えば、デジタルサイネージソリューションを検討している。市場が急速に成長しており、魅力的だ」と検討の状況を語る。

 また、中期計画の数値目標として、売上高のCAGR(年平均成長率)を3~5%に定める予定だ。伊藤社長は、「市場の成長率以上に伸ばしていきたい」と意欲をみせている。(真鍋武)