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TKC 個人事業主向けシステムを販売 2014年に2万1000社の導入目指す
2013/01/17 18:26
週刊BCN 2013年01月14日vol.1464掲載
伊藤義久執行役員
2012年4月から提供している「e21まいスター」は、すでに1万1000社以上の企業が導入している。手書き処理やパソコン会計ソフトからの移行が90%程度を占める。この理由について、TKCの伊藤義久・執行役員営業企画本部長は、「会計と給与、請求の機能をワンパッケージで提供している。しかも従来製品よりも安価で、バージョンアップは無料だからではないか」と分析する。
年商1億~5億円の企業向けシステムである「FX2」とはユーザーインターフェースが大きく異なり、アイコンメニューを用意している。現金・預金取引を会計日記帳・出納帳のイメージで入力できる。部門別管理はできない。
伊藤執行役員は、「今年3月に中小企業金融円滑化法が期限切れとなるなかで、適時に正確な会計帳簿を作成することは今後ますます重要となる。金融機関への対策となり、企業存続の糧となるはずだ」と、販売にかける意気込みを話す。前提となるのが、「訂正・削除履歴の確保」だ。巡回監査が完了した後、すべてのデータが修正できなくなるし、もし誤りがあれば、履歴を残して修正する。
目標は、シリーズ合計で2014年9月30日までに2万1000社の導入。現在、「FX2」を利用している個人事業主は少なくない。記帳代行を含めると、約6万人に及ぶ。こうした層の導入も見込む。(信澤健太)
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