イノベーション

角一幸 社長 受託計算、ソフトウェアサービス、ハードウェア、コンサルティングで構成する売り上げのうち、ハードウェアの比率は高い時期で全体の約25%だ。近年は約15%に下がっている。クラウドビジネスが伸びることで、ハードウェアの売り上げは下がるが、もともとその比率が高くないので影響は少ないし、利益はむしろ増える。
売り上げを伸ばすために、どうやって市町村と会計事務所の新規顧客を増やすか、新サービスを既存ユーザーに提供していくかというテーマがある。中堅企業向けの連結会計システムはもちろん、今年4月に提供し始めた小規模法人向け会計システム「e21まいスター」は、市場を開拓する武器となっている。年商1億円以下の小規模法人市場で、当社のシェアは低い。十分に掘り起こすことができていないので、「e21まいスター」で攻める。市町村などの公共向けでは、クラウドサービスの提供実績が評価されて好調だ。これからも商談は増えていくだろう。当社の場合、自前のソフトウェアを自前のデータセンターで運用し、自前で保守サポートしている。高いノウハウを蓄積しており、これは競合にはほとんどみられない点だ。
2013年以降も、引き続きイノベーションをキーワードに成長を目指す。IT企業である限り、イノベーションは不可欠だからだ。どれだけ競争力があるか、魅力的かで経営のすべてが決まる。イノベーティブな製品開発を継続していかなければならない。