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富士通とFJM、食品業界向け基幹システムを発売、業界初の管理損益機能を搭載

2012/12/11 18:26

 富士通(山本正已社長)と富士通マーケティング(FJM、古川章社長)は、12月11日、中堅食品卸売業・食品製造業向けの基幹システム「GLOVIA smart 食品 FoodCORE(フードコア)」の提供を開始したと発表した。

 日配・生鮮・加工食品などを扱う中堅食品業向けの基幹システム。これまで富士通グループが提供してきた販売管理ソリューション「GLOVIA smart 食品製造・卸」と食品業向け業務ソリューション「FoodStudio」を統合し、カスタマイズすることが多かった機能を標準化した。

 月次単位でなければ把握が困難な原価情報を製品単位、メニュー単位で概算計上することによって、日次で決算する管理損益機能を搭載。日々の損益状況を把握することで、迅速な経営判断ができる。さらに、製造から販売までの各業務を一元管理し、業務の進捗状況や伝票のステータスを見える化する機能や、食品業界特有のニーズに応えるために、トレーサビリティ機能や賞味期限・在庫管理の機能も搭載した。「GLOVIA smart 会計ソリューション」など、既存製品とシームレスに連携する。

 税別価格は、販売管理向けが450万円からで、生産管理向けが400万円から。年商100億円~300億円の中堅企業を中心に拡販し、2015年度末までに120セットの販売を目指す。今後は、クラウドサービスでの提供やグローバルでの展開に取り組んでいく。

 説明会で、新製品の開発元である富士通システムズ・イースト食品事業部第二食品ソリューション部の山城眞一部長は、「すでに導入を開始している企業では、業界初の機能である損益管理を高く評価していただいた」とアピール。また、市場シェアについて、「年商1000億円以下の食品業で、『GLOVIA smart』シリーズのシェアは約4%だが、10%まで伸ばしたい」と意欲をみせた。

富士通システムズ・イースト食品事業部第二食品ソリューション部の山城眞一部長
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