富士ゼロックス(山本忠人社長)は、スマートフォン向けクラウドサービス「SkyDesk Media Switch」の提供を開始した。スマートフォンで撮影した印刷物を、独自の画像検索技術を使って動画やウェブサイトなどのマルチメディアとリンクさせ、その電子データをスマートフォン上に配信する。

 富士ゼロックスの米国関連会社が開発した類似画像検索技術「Embedded Media Markers」を採用。ユーザーは、PDFなどの形式で印刷物の画像データをPCに取り込み、クラウド上でリンク情報などを設定し、終了後に印刷物を配布する。受け取った人がスマートフォンで専用アプリを使って画像を撮影、送信すると、リンク情報が配信される仕組みだ。

 これまでのQRコードを画像に埋め込む手法と比べ、印刷物の制作フローに与える影響が少ない。ドキュメントを汚さずに電子情報と紙をリンクさせることができ、ユーザー自身が簡単にサービスを構築できる。

 料金体系は、登録料が12万8000円で、別途利用料がかかる。1年契約の場合は月額3万2000円、スポット利用の場合は2か月単位の契約で10万円。スマートフォン用のアプリは無料でダウンロードできる。当面は東京都、神奈川県、埼玉県限定で提供し、ユーザーの声を吸い上げてブラッシュアップする。5月頃から順次全国に拡大していく方針だ。

 富士ゼロックスは、「SkyDesk Media Switch」のサービス開始に合わせ、「お客様価値創造センター」の機能を強化し、センター内に「スマートクリエーションラボラトリー」などを開設した。ECサイトなどで活用される画像や動画などのコンテンツを効率よく、効果的にコンシューマに伝える手法を開発・展示し、ユーザー企業と双方向のコミュニケーションを図る。(本多和幸)