【タイ・プーケット発】アジアの大手メーカーやベンチャー企業、関連団体が一堂に会して、ネットワークの現状や可能性を議論するイベント「NetEvents 2013 APAC Press Summit」がタイのプーケットで開幕した。開催期間は2月20・21日の2日間で、アジア地域のITベンダーや報道関係者などを中心に約100名が参加している。

 冒頭、ネットワーク機器をソフトウェアで一括制御する「SDN(ソフトウェア・デファインド・ネットワーク)」のメリットについて、SDNを推進する非営利団体「ONF(オープン・ネットワーキング・ファウンデーション)」のリック・バウアー技術担当マネージングディレクターが基調講演を行った。

 SDNは、ネットワーク機器をそれぞれ制御するのではなく、ソフトウェアによってネットワーク全体を一括制御して管理を容易にする。仮想化環境など、複雑化したシステムのユーザー企業によるネットワーク管理や、キャリアなどサービスプロバイダによるクラウドサービスを提供するネットワーク構築などで注目を集めつつある。

 バウアー ディレクターは、「クラウドサービスプロバイダは、SDNをベースにした戦略を立てなければならない。またユーザー企業は、プライベートクラウドや仮想化システムを導入する際に、レガシーネットワークと簡単に共有できる単位で新しいネットワークを構築しなければならない」と指摘したうえで、「SDNの一番の利点は、各メーカーの新製品を待たなくてもネットワークを柔軟に構築でき、しかもレガシーネットワークを含めて統合的に管理できること」とアピールした。(佐相彰彦)

ONFのリック・バウアー ディレクター

約100名が参加している「NetEvents 2013 APAC Press Summit」