ワールドワイドのネットワーク(NW)関連機器メーカーが集まり、報道関係者向けに現状のネットワーク(NW)環境を踏まえて今後の可能性を披露するイベント「NetEvents2009 APAC Press Summit」がシンガポールで開催された。今回で13年目を迎えている。

 同イベントでは、基調講演をはじめ、ネットワーク関連機器メーカーのパネルディスカッションが設けられているほか、会場内の参加者すべてがネットワーク業界の現状や未来に関して意見を交わせることが特徴となる。オープニングでは、調査会社であるBDAのテッド・ディーン社長が「危機のなかでビジネスチャンスをみつける~中国の事例から~」と題した基調講演を実施した。

 同社は、新興国に特化してIT動向を調査する会社。ディーン社長は、「欧米や日本など(先進国)では、通信事業者の成長が鈍化している一方で、新興国では成長を遂げている」と説明。新興国でのネットワークインフラ整備には、「ワイヤレスやアプリケーションサービスがポイントになってくる」と訴え、参加メーカーの興味を刺激した。

新興国の可能性について語るBDAのテッド・ディーン社長

 パネルディスカッションでは、「データセンターによるクラウド・サービス」「グリーンIT」「セキュリティ」といった3種類をテーマに議論。登壇した各メーカーが自社製品の優位性をアピールした。

パネルディスカッションで各メーカーが議論を交わした

 また、ゲストスピーカーとしてメトロ・イーサネットの標準化を目指す「MEF(メトロ・イーサネット・フォーラム)」の中心人物であるナン・チェン氏が登壇。同氏は、通信事業者間のネットワーク網がワールドワイドで煩雑になりつつある状況を見すえ、“仲介役”となるエクスチェンジセンターの設置で簡素化への取り組みに着手。同センターを軸に事業を手がけるCENXを設立した。

 チェン氏は、「企業が新興国に進出するなど、ますますグローバル化が高まっているなか、多くの通信事業者が当社のセンターを活用することに期待する」としている。

CENXを設立したナン・チェン氏

 同イベントは、は11月19-20日の2日間に渡って開催されている。ネットワークインフラをベースに新しいサービスやアライアンスなどが生まれる場として、大手やベンチャーなどワールドワイドのメーカーに注目を集めつつある。