【シンガポール発】ワールドワイドのネットワーク(NW)関連機器メーカーが一堂に会して、現状のNW環境を踏まえて今後の可能性をアピールするイベント「NetEvents2010 APAC Press Summit」がシンガポールで開催された。今回で14回目となる。

 「NetEvents2010 APAC Press Summit」は、基調講演や関連機器メーカーのパネルディスカッションが組まれているほか、会場内の参加者すべてが業界の現状や未来に関して意見を戦わせることが特徴。

 オープニングは、米ヒューレット・パッカード(HP)のネットワーキング部門シニアディレクターのジェイ・メルマン氏の「ネットワークのルールを変える~コンバージド・インフラストラクチャとその今後」と題した基調講演。

 HPはネットワーク事業で、統合化や仮想化などの環境を果たしたインフラ環境で、スムーズなネットワーク接続が可能な「バーチャル・コネクト」を追求している。「コンバージド・インフラストラクチャ」というコンセプトの下、オープン化やセキュリティ、コスト面という三本柱を掲げ、クラウド時代を見据えた製品やサービスの提供を拡大しようとしている。

 メルマン氏は、「以前と比べると、ユーザーニーズなど、ネットワークに関するルールが変わっている。当社は、新しい時代に貢献できる」とアピールした。

 HPは、ここにきてネットワーク関連機器メーカーの3Comや、セキュリティメーカーのティッピングポイントなどを買収。ネットワーク事業の売上比率は、ワールドワイドで全社売上の1%に達していないが、事業拡大に向けて急激な動きをみせている。

 業界の巨人、シスコシステムズへの対抗策といえるが、「シスコになりたいわけではない。あくまでもユーザー企業の要望に応えるのが当社」と一応は否定。ただ、「3Comの買収で中国市場の拡大することが狙い」と、シスコとは一線を画した戦略ではあるものの、確実に業界で主導権を握ることを匂わせた。

 イベントの開催期間は、は5月20-21日の2日間。ネットワークインフラをベースに、新しいサービスやアライアンスなどが生まれる場として、大手やベンチャーなどワールドワイドのメーカーの注目を集めつつある。

ワールドワイドでの確固たる地位をアピールするHPのジェイ・メルマン・シニアディレクター