MM総研(中島洋所長)は、2月19日、第1回「ビジネスクラウド総合評価調査」の結果を発表した。

 企業の情報システム基盤や災害時に継続運用できる社会基盤に適したサービスを選定する新たな視点で、クラウドサービスの実力を客観的に評価する調査。本格的な普及期を迎えるクラウドサービスの適切な理解のために、MM総研が初めて実施した総合評価調査だ。

 調査では、クラウドサービス(IaaS/PaaS)を提供する主要な30社のサービスを対象に、「基本機能」「サービス実装」「ネットワーク」「信頼性」「運用サポート」「料金体系」の6分野について、合計43項目にわたる項目を重要度を加味したうえでポイント化。重要度の算出にあたっては、各企業でクラウドサービスの選定に関わる343人を対象にアンケートを実施し、有識者による審査委員会の検討を経てランキング化した。

 ランキングは、1位が「NTTコミュニケーションズ Biz ホスティング」、2位が「日本IBM IBM SmarterCloud」、3位が「富士通 FGCP/S5」、4位が「NEC ビッグローブ」、 5位が「GMOクラウド GMOクラウドPublic/IQcloud」、6位が「KVH KVH IaaS AAA」となった。

 総合評価での最高水準の格付けとなるAAA(80点以上)を獲得した6社のなかで、NTTコミュニケーションズの「Biz ホスティング」が評価対象の6分野のうち「基本機能」「サービス実装」「ネットワーク」「信頼性」「運用サポート」の5分野で最も高い評価を受け、100点満点中94.6点を獲得。1位となった。2位の日本IBMの「IBM SmarterCloud」は、6分野で幅広く高評価を獲得して、総合評価88.9点、3位の「富士通 FGCP/S5」は86.5点を獲得した。

 クラウドサービスが企業の基幹系システムでも活用されはじめたなかで、上位のAAAを獲得したサービスについては、企業向けに信頼性の高いサービスを提供する事業者が目立つ。一方で、さくらインターネット、ニフティ、インターネットイニシアティブ(IIJ)、IDCフロンティアなど、AA以下のクラウドサービスでも機能・サービスの充実や改善が急速に進みつつあり、MM総研は「今後の調査でランキングが変動する可能性は高い」と分析している。