CSIソリューションズ(新海立明社長)と日本IBM(マーティン・イェッター社長)は、大鵬薬品工業(大鵬薬品、小林将之社長)の医薬情報担当者(MR)700人が活用するタブレット端末向けデスクトップ・クラウド基盤の構築を支援し、今年1月に稼働を開始したと発表した。

 大鵬薬品は、MRが訪問先の医療機関で最新の治療法の紹介や提案を行う際に、タブレット端末を活用している。今回、セキュリティの強化とMR業務の効率向上を図るために、新たなシステム基盤の構築を検討した。CSIソリューションズと日本IBMは、次世代ブレードサーバー「IBM Flex System」を活用したデスクトップ・クラウド基盤の構築を提案し、Flex Systemの入出力(I/O)処理能力と拡張性の高さ、CSIソリューションズの豊富な仮想化基盤の構築実績が評価され、採用に至った。構築にあたっては、CSIソリューションズが基盤構築を、日本IBMが技術提供を担当した。

 CSIソリューションズが構築したデスクトップ・クラウド基盤は、「IBM PureSystems」製品群に属する「Flex System」が支えており、約3か月間で構築した。この基盤は、「Flex System」上のデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware View」と「IBM Flex System x240コンピュート・ノード」7台、入出力(I/O)処理性能が高いストレージ「IBM Storwize V7000」で構成されている。

 仮想化環境を前提に設計された「Flex System」は、高速で遅延なく通信する広帯域のネットワークを備えている。V7000ストレージは「IBM System Storage Easy Tier」機能によって、アクセス頻度の高いデータ領域を高速な記録媒体へ自動的に移動。アクセスが集中する時間帯にも、MRは必要な機能や情報をタブレットに呼び出すことができる。また「Flex System」は大容量メモリを搭載し、多くの業務を効率よく高速に処理するので、今後、デスクトップ・クラウド環境を利用するMRが増えても、ハードウェアの追加を最小限に抑えることができる。

 デスクトップ・クラウド基盤の構築によって、大鵬薬品のMRは個々のタブレット端末ではなく、安全なデスクトップ・クラウド環境で医師に医療情報などを提供し、外出先での空き時間には専門知識向上のためのeラーニング受講や日報の入力などができるようになった。

 CSIソリューションズと日本IBMは、今後もデスクトップ・クラウド基盤の活用推進と将来にわたる拡張の継続的な支援を通じて、大鵬薬品の効率的な営業活動をサポートする。