アクロニス・ジャパン(村上督代表取締役)は、4月24日、2012年9月に買収した米グループロジックのモバイルファイル管理ソフト「mobilEcho」、ファイル共有・同期ソフト「activEcho」、企業内のMacからWindowsベースのファイルサーバやプリントサーバへのアクセスを実現するソフト「ExtremeZ-IP」を発売した。米アクロニスで製品管理を統括するブライアン・アルマー プロダクト・マネジメント・ダイレクタが新製品の優位点を語った。

 「mobilEcho」は、モバイルデバイスから企業内のファイルサーバーへのセキュアなアクセスを実現するソフトウェア。ユーザーは、場所や時間を問わず、モバイルデバイス上の専用アプリケーションから社内のファイルサーバーにアクセスできる。セキュアなアクセスを実現するために、ユーザー情報や接続の状態を一覧で確認したり、パスワードエラー時や長期間接続のないユーザーに対して自動ロックやリモートワイプを実行したりする管理機能を搭載する。

 アルマー ダイレクタは、「『mobilEcho』は、NASやSharePointなど、オンプレミスのファイルにセキュアにアクセスすることを念頭に設計してある。これに対して他社製品は、あくまでもファイル共有を主眼に置いており、オンプレミスの製品にアクセスする機能は追加機能だ。『mobilEcho』ほど、オンプレミス向けの幅広い機能を備えていない」と解説した。

 「activEcho」は、セキュアな環境での社内外とのファイル同期・共有を実現するソフトウェア。ノート/デスクトップPC、タブレット端末、スマートフォンなどのデバイスから、専用アプリケーションやブラウザを通してファイルにアクセスできる。ファイルの格納場所は、オンプレミスの環境だけでなく、クラウドや仮想化環境にも対応している。

 アルマー ダイレクタは、「『activEcho』はEMCやシトリックスなどの製品と競合する。彼らはスタートアップ企業を買収して、スイート製品として自社ソリューションにアクセス・ファイル共有の製品を統合している。EMCやシトリックスの既存ユーザーにとっては、他の製品と統合できる点では使い勝手がいいが、依存性が生じてしまうので、他社製品のユーザーにとっては不便だ。『activEcho』は依存性がなく、独立して使うことができる」とアピールした。

 「ExtremeZ-IP」は、企業内のMacからWindowsベースのファイルサーバへアクセスできるようにするサーバーソリューション。WindowsとMacの間で生じるOSの非互換性を取り除くことで、Macユーザーは、Windowsベースのファイルサーバーやプリントサーバーに簡単にアクセスできる。アルマー ダイレクタは、「Macには、Windowsとファイルを共有するためのプロトコルが組み込まれているものの、性能が高くなく、互換性の問題が生じる。『ExtremeZ-IP』は、そうした問題を解決できる」とした。

 新製品について、「海外では、金融や医療業界を中心に利用されている。欧米では政府関係機関も導入しているし、教育機関からの引き合いも多い。とくに米国では教育現場でスマートデバイスが普及しており、一元的なストレージを用意して、そこに学生がアクセスする用途で利用されている」と海外での動向を紹介。新製品は、今後、他社ベンダーのMDM(モバイルデバイス管理)製品との連携を進めていく。アルマー プロダクト・マネジメント・ダイレクタは、「無償でダウンロードできるバージョンも用意しているので試してほしい」と訴えた。(真鍋武)

ブライアン・アルマー プロダクト・マネジメント・ダイレクタ