クラウドサービス大手のアマゾンウェブサービス(AWS)が、日本のSIerやソフト開発ベンダー(ISV)との関係強化に力を入れている。野村総合研究所(NRI)や日立製作所グルーブなど、大手ベンダーが相次いでAWSとの連携強化を表明。AWS側もNRIなど2社を、日本で初めて「プレミアパートナー」に迎え入れ、ビジネスパートナーとの関係強化に努めている。販売力やクラウド分野での影響力が強いパートナーと結びつきを強めることで、AWS事業の拡大を目指す。

米AWS
テレンス・ワイズゼネラル
マネージャー
 NRIは、AWSの導入支援からシステムの構築、運用までワンストップで手がける専任部門「AWSビジネスユニット」を開設。今後2年間で100人余りの体制へと拡充を図る。また、日立グループは、自ら運営するクラウドサービス、「Harmonious Cloud」のサービスメニューにAWSを追加するとともに、今年度中をめどにAWSへの専用線接続「AWS Direct Connect」への対応を予定している。また、日立グループ全体でAWS認定技術者を200人育成する計画を立てている。

 AWS側も、今回、日本で初めてとなるAWSの「プレミアパートナー」にNRIとクラウドサービスベンダーのアイレットの2社を迎え入れた。AWSのビジネスパートナープログラム「AWSパートナーネットワーク(APN)」には、販売力があるSIerを中心とする「APNコンサルティングパートナー」のカテゴリがあり、このなかには最上位の「プレミア」をはじめ、「アドバンスト」「スタンダード」といったクラスがある。プレミアパートナーは、世界で仏Capgemini、米Booz Allen Hamilton、印Wiproなど15社が加わっており、日本からの2社の参画によって計17社に増えた。

 米AWS本社でビジネスパートナー支援を担当しているテレンス・ワイズ・グローバルアライアンス エコシステム&チャネル ゼネラルマネージャーは「SAPのような基幹業務システムからビッグデータに至るまで、世界規模で成功事例が相次いでいる」と顔をほころばせる。日本のSIerとの関係を強化することで、日本やアジアでのビジネスを拡大していく。(安藤章司)