音声・ウェブ会議システム専業のサービスプロバイダ、アルカディン・ジャパン(田中羊二代表取締役)は、2005年の設立以来、業績を堅調に伸ばしている。2013年度(13年12月期)の売上高は前年比およそ25%増の約15億円、09~13年度の年平均成長率(CAGR)は37%となる見通しだ。同社は、パートナーの製品と自社製品を組み合わせた連携サービスや、充実したサポート体制を構築していることを強みとしている。

田中羊二
代表取締役
 アルカディン・ジャパンは、2005年設立の音声・ウェブ会議などのコラボレーション・サービス・プロバイダだ。親会社の仏アルカディン・インターナショナルは、グローバルの32か国に51の拠点を構えており、これまでに約3万7000社のユーザーを獲得している。アルカディン・ジャパンのサービスは、日本郵政や全日本空輸(ANA)、日本郵船などが利用した実績をもつ。

 同社の強みは、パートナー企業の製品と自社製品を組み合わせた連携サービスと、充実したサポート体制だ。音声会議サービス「ArkadinAnytime」、ウェブ会議サービス「ArkadinAnywhere」などの自社サービスに、シスコシステムズの「Cisco WebEx」や、アドビシステムズの「Adobe Connect」、マイクロソフトの「Microsoft Lync」などを組み合わせて、連携ソリューションとして提供することで、ユーザーの幅広い要望に応えている。また、24時間365日のサポート体制を敷いており、「カスタマーサポートの担当者を下請けに外注するのではなく、顧客の事情を熟知したアルカディンの正社員が担当するので、細かな要求にも応じやすい。これによって、顧客との深い信頼関係を構築している」(田中代表取締役)。サポート言語も18か国語に対応しており、各国に拠点をもつグローバル企業からの問い合わせにも容易に応じることができる。こうした強みをもとに、アルカディン・ジャパンの業績は2005年の設立以来、好調に推移。2013年度は、売上高が前年比約25%増の約15億円、09~13年の年平均成長率(CAGR)は37%となる見通しだ。

 8月5日には、堅調に成長している実績を評価したNTTコミュニケーションズが仏アルカディン・インターナショナルの発行済み株式の91.2%を取得することを発表した。田中社長は、「これによって、NTTコミュニケーションズの顧客データベースをもとに、販路を拡大することができる」と期待している。(真鍋武)