キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、クライアント端末管理ソフト「Kaseya(カセヤ)」を軸に関連ベンダーとの連携を強化する。「Kaseya」をパソコンやスマートデバイスを統合的に管理できるプラットフォームとして機能させ、関連するベンダーとの協業を推進。クライアント管理領域でのシェア拡大を目指す。

 米国のソフト開発ベンダー、Kaseyaは、パソコンの遠隔操作やソフトウェアの自動インストール、モバイルデバイスマネジメント(MDM)などの最新の技術基盤をオールインワンにしたソフトウエア「Kaseya」を提供している。「Kaseya」は、世界で1万2000社、1300万ライセンスを超える販売実績を持つ。キヤノンMJは日本総代理店で、今年12月2日には、従来の客先設置型の提供方法に加えて、SaaS方式による「Kaseya日本語版SaaS」をスタートさせる予定だ。

国内のKaseyaエコシステム環境整備のイメージ

 クライアント管理ソフト分野は、すでにIT資産管理や情報セキュリティベンダーなどが先行し、ライバルが多数ひしめいている。そこでキヤノンMJは、「Kaseya」の販売について、IT資産管理やバックアップ、MDM、情報セキュリティ、OS移行などのそれぞれの領域で専門ベンダーと協業。「各社製品を統合する管理プラットフォームとして機能させる」(情報通信ビジネス企画課の小西英明課長)ことで販売に弾みをつける。

左から、情報通信ビジネス企画課の小西英明課長、バリューアドサービス企画課の佐野実伸チーフ

 現在、クオリティソフトやトレンドマイクロ、シマンテック、LANDesk、AOSテクノロジーズなどの専門ベンダーと、協業に向けて準備を進めている。バリューアドサービス企画課の佐野実伸チーフは、「Kaseyaのプラットフォーム機能の上に、それぞれのベンダーの強みを生かすエコシステムを構築する」という。

 キヤノンMJは、「Kaseya」のエコシステム効果をテコに、向こう3年で国内10万ライセンスの販売を見込む。(安藤章司)