キヤノンソフトウェアは、ソフト開発の自動化ツールの間接販売に本腰を入れる。同社はメインフレーム時代からおよそ30年にわたって開発ツールの自社開発を手がけてきたが、自動化ツールの本格的な間接販売に乗り出すのは今回が初めて。ソフトウェア開発の自動化ニーズが高まっていることを背景に、青木和雄・ソリューション事業本部長は「自動化ツール分野でのデファクトスタンダードを狙う」と意気込みをみせている。

青木和雄
事業本部長
 キヤノンソフトウェアが販売するソフト開発自動化ツールは、「Web Performer」「Web Aviator」「Web Plant」の3種類で、それぞれ「ウェブアプリケーションの100%自動生成」「クラウドアプリケーション開発基盤」「ワークフローシステム構築ツール」の役割を担う。

 従来のクライアント/サーバー型(クラサバ型)から脱却して、クラウドやスマートデバイスへ業務アプリケーションを移行するユーザーが増えている。だが、「クラサバ時代ほどにはコストも開発人員も割けない」(青木事業本部長)という傾向が強まり、2012年後半以降、ウェブアプリ自動生成ツール「Web Performer」の引き合いが急増してきた。従来は直販を中心に販売してきたが、「本格的にシェアを伸ばすには、同業のSIerやISV(ソフト開発ベンダー)との連携が欠かせない」と、ビジネスパートナー経由での販売に乗り出す。

 「Web Performer」はこれまで累計250社余りのユーザーを獲得してきたが、ビジネスパートナーとの連携によって、向こう3年で累計1000社に増やしていく目標を立てている。同時にAmazon Web Services(AWS)上で稼働する開発基盤「Web Aviator」や、ワークフロー構築の「Web Plant」の拡販にも取り組む。とくに「Web Aviator」はクラウドとの親和性が高く、「これからのクラウド時代に向けて、さらに適合性を高めていく」(細貝恵・商品企画1課長)とする戦略商品である。

 図に示したように、目下のニーズを「Web Performer」で吸収し、今後、本格化するとみられているクラウド上で開発し、クラウド環境で本番稼働させるニーズを「Web Aviator」で取り込んでいくことで、ソフト開発の自動化市場でのシェア拡大を目指す。(安藤章司)