セイコーエプソン(碓井稔社長)は、業務用A4インクジェットプリンタの新製品として、従来機(GP-700)から堅牢性と信頼性を高め、約13ipmの高速両面印刷性能と20万ページの耐久性を備えた「GP-730」を、2014年1月下旬に発売する。また、無線LANに対応した「GP-730W」を14年9月に発売する予定。

 新製品は、「両面印刷専用モーター」と「用紙波打ち制御機構」によって裏面印刷を高速化。両面印刷速度は約13ipmと、片面印刷(約15ipm)とほぼ同じ速度の高速両面印刷を実現した。両面印刷時には、通常一つのモーターを逆回転して裏面印刷を行うが、「両面印刷専用モーター」を追加で搭載することで逆回転に切り替える時間が不要となり、高速化を実現した。

 また、表面印刷直後にインクで波を打ったままの用紙を反転させると用紙詰まりを起こしやすいので、通常はローラーをゆっくり反転させるが、用紙搬送経路に沿った「用紙波打ち制御機構」を搭載することで高速反転ができるようになった。

 従来機(GP-700)から高い堅牢性を継承。天面の耐荷重は20kgで、プリンタ上に書類やファイルなどを置くことができるので、狭いバックヤードでもスペースを有効に活用できる。また、万が一水をこぼしても、プリンタ内部まで水が浸入せず排水される構造で、電子回路を守る。プリンタ天面からの耐水テストは600ccをクリアし、狭いバックヤードでペットボトルなどをプリンタの上に置いても安全に使用できる。さらに、強度を高めた用紙カセットストッパーを採用し、強い力で用紙カセットの挿入を繰り返しても壊れにくい構造にした。

 徹底した「用紙詰まり対策」とプリントヘッドの「目詰まり抑制機構」によって、信頼性を向上。高剛性フレーム構造を採用し、設置面が水平でない場合でも、きょう体の歪みを抑えることで用紙直進性を高め、用紙に反りや折れがある場合でも紙詰まりを低減する。さらに、「両面印刷ユニット」を本体と一体化させることでよぶんなすき間をなくし、用紙搬送の精度を向上した。用紙から発生する紙粉による目詰まり対策として、「プラテン(紙支え部分)」の材質をプラスチックから金属に変更したことで、用紙に帯電した静電気を除去し、紙粉の飛散を抑えてプリントヘッドの目詰まりを低減する。

 システム開発支援として、プリンタの導入が効率よくできる「プリンタードライバー導入支援ツール」や、ヘルプデスクの業務効率化のためにプリンタ情報取得の機能を実装する「開発キット」などを用意。導入から運用、保守まで、トータルでシステム開発者をサポートする。

 価格はオープン。市場予想価格は、「GP-730」が8万円台後半、「GP-730W」が9万円台後半。エプソンは、今後1年間で2万台の販売を目指す。