日本ヒューレット・パッカード(日本HP、ジム・メリット社長)は、業界最小クラスの法人向けデスクトップパソコン「HP EliteDesk 800 G1 DM」を5月15日に発売した。また、セキュリティ機能を強化した複合機「HP Officejet Enterprise Color Flow MFP X585z」「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」の2機種、インクジェットプリンタ「HP Officejet Enterprise Color X555dn」を5月29日に、タブレット端末の「HP Pro Tablet 610 G1」を6月中旬に、「HP ElitePad 1000 G2」を6月下旬に発売する。

 5月15日に開催した記者会見で、岡隆史副社長執行役員プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括は、「Windows XPのサポート終了によって、パソコンの販売は非常に順調に推移している」と現状を概観。国内パソコン市場は、2014年1~3月が前年同月比33%増で、そのなかで日本HPは前年同月比54%増だったという。

 岡副社長執行役員は、「今年後半は、その反動で厳しくなるという見方があるが、一方でXPパソコンが市場に600万台程度は残っているといわれている。まだまだ需要があり、さらに力を入れていく」と述べた。

岡隆史・副社長執行役員

 さらに、「ユーザー企業のデバイスに対するニーズが変化し、強固なセキュリティを求めるようになっている」と、セキュリティ機能を強化したプリンタとタブレット端末を発売する理由を述べた。

 デスクトップパソコン「HP EliteDesk 800 G1 DM」は、幅34×高さ175×奥行き177mmというコンパクトなきょう体が売りで、搭載プロセッサをインテル Celeron/PentiumR/Core i3/Core i5/Core i7 Tシリーズのなかから選択することができる。HDDの暗号化、デバイスのアクセス制限、パスワード管理など、セキュリティ機能を一つのGUI(グラフィカル・ユーザーインターフェース)で提供する「HP Client Security」も標準で搭載する。オンラインストアのHP Directplusでの税別価格は8万5000円から。

デスクトップパソコン「HP EliteDesk 800 G1 DM」

 プリンタは、Universal Print Driverとの組み合わせによる印刷ジョブの暗号化や、PIN入力機能による暗証番号プリント、Windows認証/Kerberos認証、LDAP認証などに対応し、印刷データの漏えいを防止。また、パソコンのOSのように機能を拡張できる「HP Future Smartファームウェア」や、対応プリンタすべてをサポートする開発プラットフォーム「OXP(Open Extensibility Platform)」をインクジェットプリンタとして初めて採用し、効率よく管理できるようにした。

 HP Directplusでの税別価格は、「HP Officejet Enterprise Color Flow MFP X585z」が32万8000円、「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」が27万8000円、「HP Officejet Enterprise Color X555dn」が14万8000円。

 タブレット端末では、データセキュリティ一元管理ソフト「Secure Doc for HP」のライセンスの提供を6月下旬に開始する。税別価格は1万500円。

 HPのクライアントパソコンにプリインストールしている「HP Client Security」の暗号化機能「Drive Encryption」と同じアルゴリズムなので、すでに暗号化したHDDの複合化が不要なほか、HDDのリカバリ領域を暗号化しない独自のつくり込みによって、HDDに不具合が生じたときもリカバリ領域からスムーズにデータを復旧することができる。

 HP Directplusでの税別価格は、下位モデルの「HP Pro Tablet 610 G1」が5万5000円から、「HP ElitePad 1000 G2」のWi-Fiモデルが6万9000円から、auモデルが11万4000円から、DOCOMOモデルが11万4000円から。(佐相彰彦)