日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)は、11月19日、ビジネス向けのデスクトップ型インクジェット複合機/プリンタの新製品「HP Officejet Pro X シリーズ」を発表した。日本HPのプリンタビジネスは、これまでコンシューマが中心だったが、この製品でオフィス向けプリンタ市場に本格的に参入する。

 「HP Officejet Pro X シリーズ」は、デスクトップ型のA4インクジェット複合機/プリンタ製品群。HPの次世代インクジェットプラットフォームをデスクトップ型プリンタとして初めて搭載し、高速プリント機構と速乾性を飛躍的に向上させた新開発の顔料インクを採用することで、カラー/モノクロとも最速70枚/分という高速印刷を実現した。同価格帯のオフィス用デスクトップ複合機/プリンタでは、レーザー/インクジェットを問わず、ギネスの世界最速印刷記録として認定されているという。

 さらに、同価格帯のレーザープリンタ比で、最大50%のランニングコストを低減。3年間インク使い放題の定額サービス「インク定額パック」も開始する。インクカートリッジと保守サービスを単品購入する場合と比べ、印刷コストを約30%削減でき、レーザープリンタ比では最大63%のコスト削減効果が期待できる。

 プリンタ事業を統括する岡隆史取締役副社長執行役員は、新製品発表会で、「HPは、オフィス向けのプリンタビジネスを日本でも本気でやる。やっとこの市場で戦うことができる製品を販売することになった」と宣言。約4000社のPC販売代理店網などを中心に、拡販を図る方針を明らかにした。

 販売目標については、「現在、ビジネス向けPCは15%程度のシェア。同じ販売チャネルで売るからには、まずは同じくらいのシェアを狙いたい。また、グローバルでのインクジェットプリンタのシェアは約40%なので、米HPからは最終的に同水準のシェアを獲得するよう期待されている」と説明した。

岡隆史・取締役副社長執行役員

 今回の発表に合わせて、米HPでインクジェットプリンタのハードウェアプラットフォーム開発の責任者を務めるブラッド・フリーマン氏が来日。「HP Officejet Pro X シリーズ」のデモを交えながら、製品のメリットをアピールした。(本多和幸)

「HP Officejet Pro X シリーズ」のデモを行う米HPのブラッド・フリーマン氏