【上海発】日系ITベンダーの上海林博之計算機科技(WNA中国、林博之董事長兼総経理)は、2014年末をめどに、タイに新たな現地法人を設立する。タイに進出する日系製造業のITサポート事業を手がける。

 2000年6月設立のWNA中国は、ITインフラの構築やソフトウェア開発、ネットワーク構築、IT運用・サポートに加え、協業先の地場ITベンダーのデータセンター(DC)を活用したネットワークサービス、ハウジング/ホスティングサービスなどを提供している。営業担当者をもたず、口コミや地場メディアへの広告を通じた問い合わせで顧客を発掘している。

 主な顧客は日系企業だが、最近になって、日系製造業の既存顧客がタイに製造拠点を設立するケースが増え、タイでのITサポートのニーズが拡大。林董事長兼総経理は「円と元ではなく、バーツで決済したいという顧客の要望を踏まえて、現地法人の設立を決意した」と説明する。

 現地法人の設立後は、中国同様にタイでも営業担当者は採用せず、中国同様、口コミや広告を主体とした事業を展開する予定。林董事長兼総経理は、「2~3年後には、タイと同じように日系製造業からのニーズが増えているインドネシアでの現地法人の設立も検討している」と、構想を語った。(上海支局 真鍋武)