【上海発】ビーエスピー(BSP)の中国現地法人、備実必(上海)軟件科技(BSP上海、沼田貴寿総経理)は、2015年度(15年12月期)に中国ローカル市場の開拓を本格化する。まずは足がかかりとして、現地SIerとの協業を進めていく。

 2008年1月設立のBSP上海は、現在はBSPの連結子会社であるビーコン インフォメーション テクノロジー(ビーコンIT)の中国現地法人、必科温信息技術(上海)(BIT上海)と拠点を統合して、一体運営を行っている。両社を合わせた従業員は約20人で、中国国内向けのパッケージソフトウェアの販売が主要事業だ。

 ジョブ管理・サーバー監視・ログ管理などの機能を提供するBSPの運用管理ソフト「A-Auto」は約30社、ビーコンITのデータ加工ソフト「Waha! Transformer」は約60社への納入実績がある。顧客の8割強は日系企業で、直販の形態を採っている。

 中国のローカル市場に対しては、これまでは日立ソリューションズやNEC、ウイングアーク1stの現地法人など、ビジネスノウハウを有する日系の販売パートナーを通して営業してきた。しかし、近年複数のシステムを抱えるローカル企業が増えてきたことや、人件費高騰によってITで業務を効率化したいというニーズが増えていることから、今後は現地SIerとの協業を進め、ローカル市場の開拓に力を注ぐ。

 協業の形態は、販売代理店と、協業先ベンダーの製品にBSP上海の製品を組み込むOEMパートナーの2種類を想定。BSP上海の橋本寛章副総経理は、「特定業種に強いSIer5社程度と協業したい。すでに目星はつけた。直販部隊が日系企業からITの要望を吸い上げて、それを現地SIerに優先的に紹介するなど、メリットを提示して協業してもらう」と戦略を語った。(上海支局 真鍋武)

橋本寛章副総経理