【上海発】アクシオの中国現地法人である愛科秀(上海)信息技術(アクシオ上海、飯野晃弘総経理)は、中国日系企業のシンクライアント導入促進に力を注いでいる。飯野総経理は、「売上高の年平均成長率(CAGR)50%を目指している。シンクライアントで成長の半分を賄いたい」と、意欲を示している。

 2010年1月設立のアクシオ上海は、現在従業員数8人。中国の日系企業をターゲットにしたITインフラ構築が主要事業だ。ローカルSIerの上海エムプラスネットワークが戦略的パートナーで、営業や設計をアクシオ上海が、開発や構築を上海エムプラスネットワークが担当している。

 13年度(13年12月期)の売上高は約2億円で、このうちの約80%を昭和電線グループの中国拠点から得ている。昭和電線グループ向けの保守・運用ビジネスは安定した収益源だが、アクシオ上海は事業拡大を目指して、その他の日系企業に向けた提案に力を入れる。その中心商材がシンクライアントだ。

 シンクライアント環境は、端末側にデータが残らないので、セキュリティ対策に有効。データをサーバーで集中管理することで、運用管理コストの削減にもつながる。飯野総経理は、「端末1台あたり40万円程度のイニシャルコストがかかるが、すでに150台の納入実績がある」と説明する。

 アクシオ上海は、強固なセキュリティ対策を必要とする研究機関や金融機関、製造業を中心にシンクライアントを提案していく方針。将来、昭和電線グループ以外の日系企業からの売上高を全体の50%まで引き上げることが目標だ。(上海支局 真鍋武)

飯野晃弘総経理