【上海発】中国ローカルSIerの上海安為信息技術(ANWILL、寧宏暉総経理)は、中国のERPソフト「用友」と連携するデータ分析・帳票作成ソフト「Acube」の開発に着手した。2015年1~3月をめどに完成させ、発売する。寧総経理は、「初年度で100社に販売したい」としている。

 ANWILLは、2007年2月に設立した中国ローカルSIerで、現在の従業員数は約20人。2013年度(13年12月期)の売上高は約600万元。中国でトップシェアを誇る用友軟件のERPソフト「用友」の中小企業向け「U8」シリーズと、拠点を多くもつ企業向けの「NC」シリーズを中心とした販売・導入を手がける。また、今年11月に発足したピー・シー・エー(PCA)などが加盟する会計・ERPソフトのグローバル・アライアンス・グループ「ALAE(アーレイ)」の中国担当としての顔ももつ。

 既存ユーザーは7割が日系企業で、残りの3割が中国ローカル企業。中国には「用友」の販社が数多く存在するが、寧総経理は、「当社は用友軟件の『Gold Business Partner』で、販売・導入だけでなく、カスタマイズまでできることが強み」と説明する。

 「用友」はデータ分析や帳票機能が乏しいことから、ANWILLはこれまでユーザーの要望に応じて分析や帳票などのカスタマイズ機能の開発を10件ほど経験してきた。今回、培ってきたノウハウをパッケージ化し、「用友」を導入済みの企業がすぐに利用できる連携ソフト「Acube」として販売する。「Acube」は、システムに蓄積したデータを一元管理して、財務帳票を短期間に作成することができる。情報システム担当者がいない企業でも、簡単に操作できるUI(ユーザー・インターフェース)を備える。

 寧総経理は、「中国での『用友』の認知度は高く、ERPの導入案件があれば、必ず候補に挙がる。新製品は、機能を補う製品として、日系企業・ローカル企業を問わずニーズが期待できる」と説明。主に販売パートナーを通しての提供を検討している。(上海支局 真鍋武)

寧宏暉総経理