【上海発】中国・上海に本拠を構える恒川システム(上海)(上川著芳代表取締役)は、日系中小メーカーの中国進出を支援する事業で、大日本印刷(DNP、北島義俊社長)と協業した。両者は共同で、中国で商品展開を検討している日本企業に対して、インターネットを通じた中国での自社商品のサンプル配布やアンケート調査、市場分析などを行うテストマーケティング支援サービスを提供する。

上川著芳代表取締役

 2003年設立の恒川システム(上海)は、中国に進出する日系企業向けに、ECサイト構築などのITサポート事業を手がけている。2014年には、「企業の目的は、ECサイトを構築することでなく、中国で自社商品を売ることにある」(上川代表取締役)という観点に立って、中国への進出を検討する日系中小メーカー向けに、市場調査や現地代理店との契約代行などのサービスを開始している。

 DNPとの協業では、商品サンプルのモニターとして中国の生活者をインターネットで募集し、サンプルを配布して、その評価などを収集することによって、中国での事業展開の可能性を判断するうえで有益なマーケティングリサーチ情報を提供。DNPは、日本企業向けの窓口を担当し、恒川システム(上海)は、中国でのサイト運営や商品サンプルの配布などを行う。

  恒川システム(上海)にとって、今回の協業の狙いは、DNPの認知度の高さや営業力を借りることにある。協業ビジネスは、テストマーケティングの範囲にとどまるが、上川代表取締役は、「テストマーケティングの結果、実際に顧客が中国で製品を展開すると判断した際には、当社が総販売代理店となって、現地企業との契約代行などのサービスを提供することを検討している」と説明する。恒川システム(上海)では、日系中小メーカー向けの中国進出サポート事業で、3年後に10億円の売り上げを目指す。(上海支局 真鍋武)