日立システムズ(高橋直也社長)とイタリアのITサービス企業Cosmic Blue Team(CBT)は、2月20日、日立システムズがCBTを買収して完全子会社化するとともに、社名を「Hitachi Systems CBT S.p.A.」にすると発表した。今後、3月中の買収完了に向けた手続きを進める。

 日立グループは、プロダクト、サービス、ITを組み合わせたソリューションによりイノベーションを実現し、社会や顧客が抱える課題を解決する社会イノベーション事業のグローバル展開を推進している。なかでも、情報・通信システム事業では、グローバルサービス事業の拡大を注力施策の一つに掲げている。こうしたなか、日立グループの情報・通信システム事業の中核企業である日立システムズは、欧州地域で、システムの安定稼働を支援する監視・運用などのマネージドサービスやクラウド・データセンターサービス、セキュリティサービスを提供するための事業基盤確保と、事業拡大に向けた検討を進めてきた。

 一方、CBTは、イタリアの有力なITサービス企業の1社であり、約35年にわたりイタリア国内でシステム設計・構築、運用・保守、アプリケーション開発、クラウド・データセンターサービスなど、多様なITサービスを提供している。近年、システム構築などの事業から、高い成長が期待できるマネージドサービス事業へと重点分野をシフトしたいと考えていた。こうした背景から、日立システムズは、CBTを完全子会社とすることを決定した。

 日立システムズとCBTは、両社の製品・サービスや技術・ノウハウ、経営リソースを組み合わせ、イタリア国内の現地企業や日系企業をはじめとする外資系企業に対して、マネージドサービスやクラウド・データセンターサービスを中心とする多様なITサービスを提供する。

 イタリアは、欧州での主要なITサービス市場の一つとなっている。日立システムズは、CBTの完全子会社化によってイタリアでITサービス事業を開始するとともに、欧州地域の事業基盤を確保し、欧州の日立グループ各社とも連携して欧州IT市場でのITサービス事業の拡大を図る。日立システムズグループは、中期経営計画で掲げる15年度売上目標5000億円、海外売上高比率10%の達成に向け、各種施策を展開している。今回の買収によりグローバル事業の強化・拡大を図り、目標の達成を目指す。