セイコーエプソン(碓井稔社長)は、小ロット生産やカラーラベルの印刷のニーズに応えるため、カラーインクジェットラベルプリンタColorWorks「TM-C7500」シリーズを、米国は2月、日本は3月末、西欧は4月に発売したと発表した。

TM-C7500と商品ラベル 情報ラベルの印字イメージ

 TM-C7500シリーズは、高生産、高画質、高耐久性を兼ね備えており、エプソンのPrecisionCoreラインヘッドがその中核を担っている。PrecisionCoreラインヘッドは、連なった「PrecisionCoreマイクロTFPプリントチップ」から形成されるプリントヘッド。通常のプリントヘッドは、一度に印刷できる幅が限られているため、プリンタ内を左右に移動しながら印刷を行うが、ラインヘッドは移動することなく印刷できるようにライン(線)状の形状をしており、移動がない分速く印刷ができる。

PrecisionCore ラインヘッドのイメージ

通常のプリントヘッドとラインヘッドの違いイメージ図

 PrecisionCoreラインヘッド上にあるプリントチップは、ノズルからは1秒間に最大50,000回インクを吐出する高速印刷が可能で、「TM-C7500」シリーズは最速300mm/秒の速さで1000枚のラベルも10分で印刷することができる。これに加え、同シリーズは最大8インチ径の印刷用ロールをセット可能で、さらに大容量インクカートリッジにも対応しているため、消耗品の交換の回数を減らすことができる。

ロールセット部(左)と大容量インクカートリッジ(右)

 PrecisionCoreマイクロTFPチップは、エプソン独自のマルチサイズドットテクノロジー(MSDT)を備えており、吐出するインク滴の量をコントロールできる。TM-C7500シリーズでは、3つの異なるサイズの球状のインク滴を正確に吐出することが可能。インク滴を必要な箇所に必要な量だけ吐出することで、600×1200dpiの高解像度で、人物や風景の画像を鮮明に、バーコードや細かい文字もはっきりと印刷することができる。

MSDTテクノロジー(左)と印刷イメージ(右)

 また、同シリーズは、長さにすると合計500km(最大650万枚相当)の印刷が可能。メンテナンス面でも、インクを吐出するノズルが詰まったとしても「ノズル自己診断システム」で詰まりを検知し、自動でクリーニングをして、印刷品質を保つ。クリーニングによってノズル詰まりを解消できなかった場合も、隣接するノズルから補完印刷を行い、継続的に高品質な印刷ができるように工夫されている。