トレンドマイクロ(中国)は、中国市場で展開する製品のライセンスや技術の著作権を含めたビジネスのすべてを、亜信科技(AsiaInfo)に譲渡する契約を交わした。事業譲渡は2015年末に完了する予定。今回の契約に関する諸条件は公開していない。

 AsiaInfoは、1993年設立の中国大手ITプロバイダ。通信事業者など、グローバル約10か国のおよそ10億ユーザーに対して、ITソリューション・サービスを提供している。トレンドマイクロ(中国)の事業を取得後は、セキュリティ専門の新会社「亜信安全」を設立する予定。AsiaInfoのネットワークセキュリティ技術と、トレンドマイクロのクラウド・ビッグデータセキュリティ技術を融合させ、情報セキュリティ分野の強化を図る。

 AsiaInfoのZhang Fan・セキュリティ事業部長は、今回の契約について、「今後のビジネス拡大における、より広域な市場の獲得のみならず、情報技術の開発を通じて、国家の安全を守るものだ」と説明。近年、中国政府は、セキュリティ分野に関する監視・規制を強めており、自主制御できる国産IT製品の導入を推進している。14年には、シマンテックとカスペルスキ―が、政府機関の調達リストから除外される事態が生じていた。