都築電気の子会社で旅行業向けシステムを提供するネクストヴィジョン(江森勲社長)は、主力商材「Travel WINS Next」の販売増に力を入れる。旅行会社では、春節の中国人によるインバウンドが多いことや、2020年の東京五輪開催に向けて日本への観光客が増える可能性があることなどから、システム刷新が相次いでいる。ネクストヴィジョンでは、その波に乗って、Travel WINS Nextの売上高を5年後に2倍に引き上げる方針だ。

 Travel WINS Nextは、顧客管理から集計分析まで旅行業務を総合的にカバーした旅行会社向けの基幹システム。受付時に入力した顧客データを、データベースとして蓄積し、顧客の基本情報やニーズ、旅行歴を一元管理して、顧客分析やDM発送など販売促進につなげることができる。各担当者がすべての業務を入力して共有することで、漏れのない業務処理を可能にしている。部署別や担当者別など、営業データをさまざまな角度から確認でき、入金・未収・未払情報などを即時に確認することも可能で、収益・債権・債務などの情報をリアルタイムに収集することができる。スマートフォンやタブレット端末にも対応しており、旅行者による、個人情報の更新や予約変更・取消、オプション追加といった操作、過去の予約履歴照会も可能。また、日程表や予約案内書、請求書やバウチャーのダウンロードなどもできる。

 Travel WINSシリーズの販売を開始したのは1995年。都築利明・常務取締役は、「これまでに40社以上に導入した実績がある」とアピールする。その多くが大手旅行会社で、「まずは上位100社への導入に取り組んでいる」(岡田壮史・プロジェクト本部本部長)という。Travel WINS Nextは五世代目で、14年8月の提供開始から約1年で、「5社程度をユーザー企業として獲得した」(都築常務)としており、既存ユーザー企業のリプレースを促すことや、新規顧客の開拓を進めていく。

 2020年に向けて、海外からの旅行客が増えるとの見方があるなか、旅行会社のシステム環境は、多くが手組みのシステムを導入している傾向が強い。一方、業務効率化を目的としてシステム刷新する動きが出始めているため、「その流れをしっかりとつかんで案件獲得につなげる」(都築常務)としている。(佐相彰彦)

(左から)都築利明常務、岡田壮史本部長