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エー・ワークス 広告制作会社向け管理システム フリーミアム版で2月に提供

2016/01/28 14:42

週刊BCN 2016年01月25日vol.1613掲載

 他業種対応型システムや在庫計画システムを開発・販売するエー・ワークス(小田島弘樹社長)は、新たに広告制作会社などを対象にした販売・制作・原価管理システム「ACSシリーズ」をリリースする。同シリーズはクラウドとオンプレミスの両方に対応したハイブリッド型システム。同社が初めて展開する領域の業務システムであるため、2月には無料の「フリーミアム版」の提供を開始。広く利用者から機能面で意見を聴取したうえで、有償版の提供に向けて機能強化を行う。フリーミアム版は500社・部門の利用を狙う。

小田島弘樹
社長
 ACSシリーズは、販売管理システム「ACS1」、原価管理システム「ACS2」、制作管理の「ACS3」からなり、2月以降に順次リリースする。同シリーズは最新のアーキテクチャにHTML5、CSS3(Cascading Style Sheet version3)をベースにjQuery(JavaScript用ライブラリ)を多用した「これまでにはないスマートウェブアプリケーション」(小田島社長)という。 クラウドとオンプレミスの両方で使えるのが特徴。モジュールを追加することで、企業の要望に応じ自由にカスタマイズすることが可能という。クライアント側のブラウザは、IE(Internet Explorer)、Chromeに加え、Safariにも対応している。iPadなどのタブレット端末を使って会議中や外出先でも利用できる。

 機能面では、例えば、アクションプシュ機能として、在庫変動や期日到来メッセージなどをメッセージ投稿やメールで関係者・部署へ通知できるほか、ExcelやPDFなどの帳票出力、プロジェクト単位での個別損益や集計管理の機能などが備わっている。また、オンプレミス版ではローカル環境へのバックアップに加え、災害などに備えたクラウドバックアップ機能を標準搭載した。利用者が任意で指定したデータ項目による分析レポートを作成できるのも特徴の一つだ。

 同シリーズの利用・販売対象は主に、CMやイベント、各種広告を制作する広告制作会社に加え、プロジェクト管理が必要なソフト開発会社やシステム会社。ストック型ビジネスやハードウェア、ソフトウェアの保守業務に伴う月々の請求管理「定期請求機能」は、システム会社などに役立つ。

 小田島社長は、ACSシリーズについて「会社や個人のToDo管理機能が特徴で、受注、出荷、売上計上、発注、入荷、仕入れなどの帳票やマスタ管理が容易だ」と、主な利用対象とする企業に最適なシステムだと強調する。

 フリーミアム版は2月に提供を開始するが、有償版も1クライアントで月額数百円での販売を検討している。(谷畑良胤)
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