キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、神森晶久社長)は4月20日、次世代ファイアウォール/UTMアプライアンス製品「Clavister(クラビスター)」の新ラインアップとして、「Clavister Wolfシリーズ(W20/W30)」を5月11日に提供を開始すると発表した。

Clavister W20

 Clavisterはスウェーデンのネットワークセキュリティ機器メーカーClavister AB(クラビスター)社のファイアウォール製品。完全自社開発のファームウェアがもたらす軽快な動作や堅牢性と、ハードディスクなどの回転構造の記憶装置をもたないことによる安定性などが大きな特徴だ。昨年11月から、同社と販売代理店契約を締結したキヤノンITSが、小規模事業所向け製品の「Clavister E80」を提供している。

 新ラインアップのWolfシリーズでは、「Clavister W20」と「Clavister W30」の2種類を用意。1ユニットサイズのラックマウント型で、同時接続数はW20が50万、W30が75万、ファイアウォールスループットはW20が4Gbps、W30が6Gbpsとなっている。E80が150名以下の小規模事業所や支社向けであるのに対し、W20/W30は150~2000名程度の中規模事業所やデータセンター、本社向けを想定しており、Wolfシリーズでは「単一機能で導入したいというニーズに応えるため、ファイアウォール機能単体のファイアウォールモデルと、UTMとしての機能込みのUTMモデルをラインアップし、要望に合わせてサイジングできるようにしている」(キヤノンITSの谷口賢範・基盤セキュリティソリューション事業本部 セキュリティソリューション事業部 セキュリティソリューション営業部 第二課 チーフ)という。

 キヤノンITSでは、データセンター事業者や、中規模企業に強い販売パートナーと協業し、Wolfシリーズを拡販していく方針。また、販売パートナーが付加価値を追加して販売するモデルも想定しており、すでにスターティアがネットワークサポートサービス「GateCare(ゲートケア)」にClavister W20の採用を決定している。同社では、今年1月から小規模向け保守サービス「ネットレスQ」でClavister E80を提供してきたが、新たにW20も、独自のサポートサービスを付加して販売していく。

 谷口賢範チーフは、「Wolfシリーズをラインアップすることで、これまでより大きなユーザー規模のお客様、これまでとは異なる使い方のお客様に対してClavisterを提案できる」と期待を示す。Clavister Wolfシリーズの価格はオープンで、2020年までに10億円の売り上げを目指す。また、今後は、仮想化対応やOEMでの販売をはじめ、動作の軽さを生かし、IoTなどの組み込み機器に向けた展開も視野に入れている。

キヤノンITSの谷口賢範チーフ