聖マリアンナ会(赤尾保志理事長)は5月10日、患者の個人情報をはじめとする重要データを保護するために、米ボーメトリックの暗号化ソリューション「Vormetric Data Security Platform」を導入したと発表した。

 今回導入したVormetric Data Security Platformは、暗号鍵とポリシーを管理する「Vormetric Data Security Manager(Vormetric DSM)」を搭載したアプライアンス「DSM V6000」と、データ暗号化エージェントソフトウェア「Vormetric Transparent Encryption」で構成されるソリューション。保護対象となる医療事務系システム、管理事務系システムのファイルシステム層に暗号化エージェントを常駐させ、「Vormetric DSM」(DSM V6000)で集中管理を行う。データの暗号化/復号化(解除)は、暗号化エージェントがポリシーにしたがって自動的に行うため、対象となる既存システムに変更を加えることなく、暗号化エージェントをサーバーに追加するだけで短期間での導入を実現した。

 また、聖マリアンナ会では、盗難や紛失のリスクを防ぐため、従来は、院内では固定されたPCを使用していたが、「院内貸出PC」を院内で持ち歩けるようにしたことで利便性を高め、さらにVormetric Transparent Encryptionを入れることにより、万一「院内貸出PC」が盗難されて院外に持ち出されてもデータを悪用される不安を解消した。

 今後は、Vormetricの適用範囲を拡大しながら、ネットワークセキュリティ、エンドポイントセキュリティの分野でも、有力なソリューションやツールを検討して導入し、多層防御の体制を整えていく計画。また、今回の成功事例をベストプラクティスとして、他の医療機関にも紹介し、ボーメトリックと協力して、セキュリティ対策の強化に寄与していく考え。