IT周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器(I・Oデータ、細野昭雄社長)は5月20日、本社のある金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で「創業40周年記念式典」を開いた。IT業界や取引先などの関係者ら300人強が同社の節目を祝った。

 式典の挨拶で創業者の細野社長は、1976年に創業する以前にウノケ電子(現/PFU)に入社し、その後、金沢工業大学の研究員として活動していた時代から、I・Oデータを設立してからの40年間の歴史を語った。そのなかで細野社長は、今後について「新たなI・Oデータとして、マーケットにチャレンジしたい。グローバル化やクラウド、IoTなどの波が訪れている。こうしたテクノロジーを業界を挙げて、ユーザーが使えるようにしなければならない。一社一社で実現することは難しい。日本のユーザー感覚で一緒にチャレンジしたい」と、語った。

式典で挨拶に立ち、40年の歴史と将来を語ったアイ・オー・データ機器の細野昭雄社長

 来賓からは、大塚商会の大塚裕司社長、PFUの長谷川清社長、海外から台湾のニューキンボーグループのサイモン・シェンCEOが、祝辞を述べた。

 同社は1976年1月、細野社長が自宅ガレージで創業。創業当時、IT業界はインテルが8ビットCPUを開発したり、精工舎(現:セイコー)が国産初のマイコンを発売するなどコンピュータの黎明期。同社は初年度、「カラーグラフィックディスプレイ装置」第1号機を開発し販売した。翌年には、マイクロコンピュータ応用のシステム開発に着手し、79年に福井県の繊維会社から発注を受けて開発した「オンライン織布工場管理システム」や、「カラー画像自動読取装置」を開発し全国販売した。

 80年代になりパソコンが登場した頃から、同社はメモリなどパソコン周辺機器へ参入した。2010年からは、テレビなど家電分野に目を向け、現在はテレビやオーディオ向け製品も出している。10年には、同業のメルコ、デジオンと「デジタルライフ推進協会」を設立し、パソコン周辺機器メーカーの立場から家電分野への影響力を出してきた。15年には、米ウェスタン・デジタル(WD)と国内の販売代理店契約を締結している。13年には創業以来初めて経営環境の悪化を理由に希望退職を募るなど、厳しい時期も経て、今年2月には東証一部に上場。さまざまな歴史を刻んで40周年を迎えた。(谷畑良胤)