【上海発】キヤノングループは、5月19日~22日、「Canon EXPO 2016 Shanghai」を開催した。同社が5年に一度、東京、パリ、ニューヨークを巡回するかたちで開催している最大規模の展示会で、グループの製品、ソリューション、サービスを総合的に紹介。初日には、キヤノンの御手洗冨士夫会長と、キヤノン・アジア・マーケティング・グループの小澤秀樹社長による事業戦略の講演も行われた。(真鍋 武)

キヤノン
御手洗冨士夫会長
 キヤノンの御手洗会長は、事業戦略に関する講演で、IoT(Internet of Things)ビジネスに注力する方針を掲げた。キヤノンでは、IoTにおいて視覚を通じた情報処理(イメージング)が不可欠な技術だとみており、イメージデータの収集に必要なレンズ、センサ、プロセッサの3技術を保有している。御手洗会長は、「IoT時代においては、この技術こそが、競合に対する圧倒的優位なポジションを築くキヤノンの強みとなる」と力説した。

 また、こうした新たな技術の研究開発(R&D)体制についても言及。キヤノンは日本以外では、欧州に独立したR&D拠点を設けているが、「イノベーションの源泉を世界に求める」と述べ、さらに各地域での研究開発を推進する意向を示した。

キヤノン・アジア・マーケティング・グループ
小澤秀樹社長
 キヤノン・アジア・マーケティング・グループの小澤社長は、アジア市場での事業戦略を紹介。新規顧客の創出、新興市場の開拓、BtoB事業の強化、ブランドイメージ向上を4本柱に事業拡大を図り、「2020年までにキヤノン・アジア・マーケティング・グループを売上高100億米ドルレベルの企業に成長させたい」と目標を掲げた。2015年度のキヤノンのアジア・オセアニア地域売上高は8350億円だった。

 とくにBtoB事業に関しては、従来のオフィスプリンタ、複合機、プロダクションプリンタだけでなく、医療機器やセキュリティカメラの販売を強化する。キヤノンは、医療分野では東芝メディカルシステムズの買収を発表しており、セキュリティカメラ分野では、ネットワークカメラ世界大手のアクシスコミュニケーションズとビデオ管理ソフトウェアのマイルストーンシステムズを買収済みだ。

 展示会場では、7000m²の面積に13の展示ゾーンを設置。オフィス機器の新製品や、8K映像技術、MR技術など、キヤノンの全地域の商材を紹介。4日間で延べ4万人が来場した。

展示会場には、キヤノングループの商材が結集した