HOYAサービス(大原幸男社長)は、タイムレコーダーの新たな需要を掘り起こす策を講じている。2016年4月、クラウドサービス型の集計機能付タイムレコーダー「TimeTrac(タイムトラック)」のレンタルサービスの提供を開始。初期費用なしで、月額料金だけで使える環境を整えることによってユーザー層を広げていく。

 TimeTracはクラウド型勤務簿サービスと連動したタイムレコーダーで、クラウドの勤務簿サービスと組み合わせて提供。機能では、出退勤の打刻として「ICカード」「指紋」「ID・パスワード」の3種類の認証方法を用意している。ICカードリーダは、NFC規格に対応しており、FelicaやMifareの非接触ICカードが利用できる。


 一番の売りは、低価格で勤怠システムを利用できるということ。初期費用や保守費用が不要で、1台あたりの月額料金を5000円に設定している。

譜久村順次
事業部長
 譜久村順次・C-PUS事業部事業部長は、「ユーザー企業にとっては、気軽に始めることができて、いつでも返せるということで、利用したいと意識する可能性が非常に高い」と訴える。というのも、これまでデジタル対応のタイムレコーダーは「買取型」が多く、価格が他社製品で25万円程度、HOYAサービスが提供する買取型の製品でも15万円程度と、他社製品よりは安いものの、初期費用がかかっていた。

 加えて、勤怠管理の効率化にはソフトウェアやシステムを購入しなければならない。「個人経営だがアルバイトが多い店舗では、お金をかけられないのが実情。大企業の拠点でも、少人数であれば手書きの場合もある」という。そのため、数万円で購入が可能なアナログのタイムレコーダーを設置している傾向が高いものの「デジタル化していない場合、月末などになると煩雑な勤怠管理に追われるというケースが多い。ユーザー企業の、このような状況を打破したい」という考えから、レンタルサービスの提供に踏み切った。

 HOYAサービスでは、提供開始後1年間で5000台のレンタル契約を目指している。「SIerや事務機ディーラーなどを販売パートナーとして獲得することで拡販を図っていく。販売パートナーのメリットになる販売支援プログラムの策定など、全面的にバックアップしていく」との方針を示す。

 なお現在、6か月無料で試せる「TimeTrac トライアル キャンペーン」も実施しており、ユーザー企業が手軽に使えるための取り組みも進めている。(佐相彰彦)