今年1月にアルバネットワークスの統合を完了した日本ヒューレット・パッカード(HPE日本、吉田仁志社長)が、この春から「HPE Aruba」ブランドでの製品展開を本格化している。従来は無線LAN製品のブランドだったArubaを企業向けスイッチにも拡大し、有線/無線を統合したネットワークインフラの必要性をアピールする。

「HPE Aruba」ブランドのスイッチの新製品をもつ
アーモル・ミトラ・ゼネラルマネージャー(左)と、アジア太平洋および日本市場を担当する
ラジャニカンス・ウルス・リージョナルカテゴリマネージャー

 HPEでは、データセンター向けのネットワーク製品は、サーバーやストレージと共通の「HPE」ブランドで提供する一方、同社が「キャンパス向け」と呼ぶ企業、公共、学校、病院などに向けた製品は、有線スイッチと無線アクセスポイントの両方をHPE Arubaブランドの製品として展開する。HPE Arubaでアジア太平洋地域の製品管理を統括するアーモル・ミトラ・ゼネラルマネージャーは、「われわれはワイヤレス機能を有線ネットワークの上に追加するのではなく、有線と無線の融合によるイノベーションを実現する」と話し、従業員が有線/無線どちらのネットワークを使うときも、高性能と高度なセキュリティを実現するとしている。

 HPE Arubaでは、スマートフォンをはじめとするモバイル機器を、仕事や生活において当然のツールとして活用する人々のことを「GenMobile(モバイル世代)」と呼んでおり、GenMobileの動向は企業の業績と密接な関係があると分析している。同社が外部機関に依頼して行った調査によれば、従業員が自分の好きなモバイル機器をいつでも仕事に利用できる環境を整備した企業では、生産性が向上するばかりか、職場に対する満足度、会社への忠誠心といった指標についても、他の企業に比べ高い水準であることが確認されたという。GenMobileのインフラに対する要求度は高いが、彼らの要求に答えることが結果的に企業の業績向上につながる格好だ。

 ミトラ・ゼネラルマネージャーによれば、HPE Arubaブランドの製品は、データセンター向けのHPE製品よりも間接販売を重視しており、9割以上がチャネルパートナーを通じた提供になっているという。パートナーに対する還元策も充実させており、「パートナープログラム上のパートナーレベルにかかわらず、多くの場合HPE Aruba製品では競合製品よりも高い利益を提供できる」(ミトラ・ゼネラルマネージャー)という。無線LANの導入にあわせた有線インフラの更新を訴求し、キャンパス向け製品の拡販を図る。(日高 彰)