クラウド会計ソフト「MFクラウド会計」を開発・提供するマネーフォワード(辻庸介社長CEO)は、今夏をめどに、新サービスとして「MFクラウドファイナンス」の提供を始める。ユーザーの許諾を得たうえでMFクラウド会計などのデータを提携金融機関と共有することで、融資の審査にかかる労力、コスト、時間を圧縮し、新しい資金調達サービスを実現するというコンセプトだ。

金坂直哉
執行役員CFO
 同社の金坂直哉・執行役員CFOは、MFクラウドファイナンスのねらいについて次のように説明する。「金融機関側は、リアルタイム性や粒度の高いデータを手間なく入手でき、融資の審査に活用できるようになる。インターネット上で完結するサービス構築が可能で、とくに銀行はこれまで費用対効果が見合わなかった短期かつ少額の融資など、ノンバンク系が先行していた市場に踏み出す推進力にもなるし、オンラインバンキングの利用拡大につなげることもできる。一方、MFクラウドのお客様にとっても、既存の資金調達に比べて事務手続きの手間が省けるとともに、資金繰りのギャップを埋めるような新しい資金調達サービスの選択肢をもつことができるようになるというメリットがある」。

 マネーフォワードにとっては、MFクラウドのユーザーに向けた付加価値サービスとしての色彩が濃く、とくにMFクラウド会計のユーザー拡大の後押しを期待しているようだ。

 また、MFクラウドファイナンスの普及に向けては、MFクラウド会計などと同様に、会計事務所パートナーとの協業強化を最重点施策として考えており、会計事務所向けに資金調達のサポート機能などを提供する計画だ。(本多和幸)