東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G、大澤正典社長)とミロク情報サービス(MJS、是枝周樹社長)は、グローバルにビジネスを展開する日本の中堅・中小企業向けに、共同で新しいERPソリューションを提供する。MJSの中堅企業向けERPパッケージ「Galileopt NX-I」と、B-EN-Gが提供する海外現地法人向けERPパッケージ「A.S.I.A.」や製造業向け生産管理・販売管理・原価管理システム「MCFrame」を連携させる。まずは、Galileopt NX-IとA.S.I.A.の連携ソリューションの拡販を先行させる方針だ。

 具体的には、A.S.I.A.の財務会計データを円換算してGalileopt NX-Iに仕訳データとして取り込む。Galileopt NX-Iが備えるBIや管理会計機能を活用することで、ユーザー企業は海外拠点も含めて自社グループ各社の状況を共通の指標で横串を通して把握し、経営判断に生かすことができるようになるという。

協業を主導した両社のスタッフ。左からB-EN-Gの田中良樹・シニアマネージャー、
MJSの古澤正章・支社長代理、MJSの祖山健太郎・課長、B-EN-Gの鈴木將路・担当部長

 両社の協業の背景について、MJSの古澤正章・東京第一支社支社長代理は、「B-EN-Gとはターゲットとなる顧客層が多少重なっていて、当社のGalileopt NX-Iを国内で、海外拠点ではA.S.I.A.を導入されるお客様が実際に出てきていた。それならばいっそのこと、しっかり協業して連携ソリューションを出したほうがお客様にとっての価値も高まると考えた。Galileopt NX-Iは国内向けのERP製品だし、A.S.I.A.は国内の会計まではカバーしないということもあって、マッチングしやすかった」と説明する。

 一方、B-EN-Gの鈴木將路・プロダクト事業本部事業企画本部事業企画部担当部長も、「国内で使われている基幹系のパッケージと当社ERPとの連携はこれまでも進めてきたが、MJSのように中堅・中小企業向けの市場でしっかりした顧客基盤をもったベンダーと、ここまでお互いにとってメリットがある補完関係を構築できた例はない」と、手応えを感じている様子だ。

 拡販については、当面、MJSが直販で海外ビジネスを志向するGalileopt NX-Iの既存ユーザーにこの連携ソリューションを提案するというパターンが主流になりそうだ。「提案先のターゲッティングはすでにいろいろと取り組んでいて、A.S.I.A.との連携ソリューションがマッチしそうなお客様はある程度リスト化できている」(MJSの祖山健太郎・営業本部パートナー事業部パートナーグループ課長)という。初年度の目標として、20~30社への導入を目指す。(本多和幸)