国際見本市主催会社のリード エグジビション ジャパンが主催する、総合IT展示会 「Japan IT Week 秋 2016」が10月26 ~ 28日の3日間にわたって千葉・幕張メッセで開催される。業界で話題のテーマをもとに、今回は8種類の展示会を同時に実施する。出展企 業数は前年と比べて100社増の640社。さらに規模が拡大している。来場者が目的を明確 にしてブースに訪れることができるほか、実商談ができるのがこの展示会の魅力。来場 者は約4万2000人を見込んでいる。(取材・文/佐相彰彦)

話題のテーマを8種類の展示会でカバー

 「Japan IT Week」は、複数の専門展示会を同時に開催することが特徴。来場者が各展示会の関心のあるブースを自由に訪れることができ、IT業界で話題となっているテーマを俯瞰的に把握することができる。「秋」は、3月決算の企業にとっては下期での開催ということで、出展企業が後半のビジネス拡大に向けて力を注ぐ製品・サービスを披露する場となっている。来場者にとっては来年度に向けて、今後どのような製品・サービスを導入すればいいのかをリサーチできる展示会だ。


 Japan IT Week 秋 2016では、話題のテーマをもとに8種類の展示会を用意している。「IoT/M2M展【秋】」をはじめとして「クラウドコンピューティングEXPO【秋】」「情報セキュリティEXPO【秋】」「Web&デジタルマーケティングEXPO【秋】」「モバイル活用展【秋】(旧称はスマートフォン&モバイルEXPO)」「データセンター展【秋】」「ビッグデータ活用展【秋】」「通販ソリューション展【秋】」となっている。それぞれが一つの専門展示会として機能しているが、例えばユーザー企業のITシステム担当者が複数の展示会を訪れることで、社内のシステムが抱える課題を解決することができるなど、総合IT展示会の意味合いをもっている。それぞれの専門展示会が独立していながらも関連性があるので、総合的に判断ができることがJapan IT Weekを訪れる最大のメリットとなる。


基調講演のテーマは「ロボット」

 Japan IT Weekの、もう一つの魅力がセミナーだ。今回は、1日あたり10種類前後のセミナーを用意している。来場者にとっては、展示会を訪れたり、セミナーに参加したりすることで、課題解決や業務改善のヒントをみつけることができる。

 基調講演は、ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長が「ロボットが変えていくビジネスの形」と題して登壇。「Pepper」の発表から2年が経過し、ロボットを取り巻く環境は急速に動きながら、「Singularityの時代(コンピュータのAIが人間の知能を超える時代)」を見据えてロボットを「前提」と捉えた判断ができるかが問われているなか、予想されるビジネス変革について、Pepperの事例を交えて語る。

 専門展示会ごとの特別講演では、IoT/M2M展【秋】でパナソニックの井上博之・生産技術本部本部長、クラウドコンピューティングEXPO【秋】でアマゾン ウェブ サービス ジャパンの岡嵜禎・技術本部本部長、情報セキュリティEXPO【秋】でDarktraceのニコール・イーガンCEOなどが登壇する。

出展企業と来場者が商談できる場

 Japan IT Week 秋 2016では、「事前アポイントシステム」という仕組みがある。求める製品や現状の課題を、あらかじめ専用サイトで登録しておくと、出展企業が提案メールを送付、来場者が興味のある出展企業に返信してアポイントが完了する。また、実際にシステム導入プロジェクトに携わる担当者が、専門セミナーに無償で参加して会場近くのホテルに特別価格で宿泊できる「プロジェクト責任者ご優待」も、魅力のある企画だ。ユーザー企業のシステム担当者などに事前アポイントシステムに登録してもらい、リード エグジビション ジャパンが出展企業に紹介する仕組みもある。

 今回の出展企業数は640社。さまざまなイベントが縮小傾向にあるなか、年を追うごとに出展企業が増えているのは「事前アポイントシステム」「プロジェクト責任者ご優待」という、出展企業と来場者がともに実ビジネスにつながる仕組みがあることも要因の一つになっている。