レッドハットは10月5日、都内で「Red Hat Forum」を開催した。これに合わせて米レッドハットのジム・ホワイトハースト社長兼CEOら経営陣が来日。記者会見を開き、グローバルでのビジネス状況や最新戦略を説明した。

米レッドハット
ジム・ホワイトハースト
社長兼CEO
 ホワイトハースト社長兼CEOは、同社が今年度第2四半期(2016年6月~8月)の売上高が前年同期比19%増で、58四半期連続で売上高が増加したことを踏まえ、「われわれは一貫したペースで伸び続けているし、OSSに対するモメンタムがある」と説明。さらに、パートナー経由の間接販売チャネルや、APACの市場がとくに好調であることも説明。「契約・取引数の指標をみると、パートナー経由が81%であり、非常に喜ばしい数字だと思っている。すばらしいパートナーがエコシステムに入ってきてくれて、ビジネスを急速に伸ばしている。また地域別では、APACが19%を占めるまでになり、とくに成長著しい有望な市場になっている」とした。

 こうした成長は、「今後も続く」とホワイトハースト社長兼CEOは自信をみせる。その理由については、「なぜレッドハットがこれからも伸び続けるかというと、それは私たちがいま非常に大きな破壊的変化の時代に生きているからだ。新しいイノベーションがOSSのエコシステムからどんどん出てきている。エンタープライズ領域でも、アプリケーションをスピーディにつくり、継続的に改良していけるような新しい技術が求められるようになってきている。レッドハットはそのリーダーなのだ」と解説した。さらに、「レッドハットがもたらした価値というのは、アプリケーションとその下のインフラを分離して、どのハードウェアでも使えるようにしたということ。いまやアプリケーションは、物理環境、仮想環境、プライベートクラウド、パブリッククラウドのどこでも動かないといけない。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)はそうした世界を実現しており、かつてのロックインの時代とは違う価値を提供できている」と、同社の強みをあらためてアピールした。

 また、Linuxディストリビューションのサブスクリプション売上高伸び率が18%なのに対して、ミドルウェア製品はそれを上回る33%を記録していることも強調した。

 同日、レッドハットは学生向けの技術者育成プログラム「Red Hat アカデミー」を国内でも提供すると発表した。RHELの基本的な知識や技術、Red Hat OpenStack Platformの実践的な利用法などを学び、終了後はレッドハット認定資格の取得を目指すことができるというものだ。ホワイトハースト社長兼CEOはこの話題にも触れ、「レッドハットのエコシステムを発展させていくためには、能力をもった技術者の育成が必要」と背景を説明し、多くのオープンソースエンジニアやイノベータの育成を支援していく意向を示した。

 日本法人の望月弘一社長も登壇し、今年度の目標として、OpenStackでのトップシェア獲得や構成管理ツールである「Ansible」ビジネスの立ち上げなどを掲げた。(本多和幸)