アシスト(大塚辰男社長)は10月25日、米パクサタ(Paxata)が開発するデータ・プレパレーション・プラットフォーム「Paxata」日本語版の販売を開始した。

 データ・プレパレーションとは、「企業内外に存在するデータをビジネスユーザー自らが消費可能な情報に加工・変換すること」(花井正樹・情報基盤事業部製品統括部2部部長)を意味する。“データ”を“情報”に変えるとするところがポイントである。世の中に氾濫するさまざまなデータは、そのままでは分析などの活用ができない。そこで、「データと分析のギャップを埋める」(米パクサタのPrakash Nanduri・CEO)必要があるというわけだ。

写真左から、米パクサタのShankar Ganapathy・CRO、Prakash Nanduri・CEO、
アシストの大塚辰男・代表取締役社長、花井正樹・情報基盤事業部製品統括部2部部長

 Paxataは、並列分散処理ミドルアウェア「Hadoop」、インメモリ高速分散処理プラットフォーム「Spark」をベースとし、人工知能(AI)などのテクノロジーを活用し、データを情報に変えるプラットフォームである。コーディングが不要で、扱いやすさを重視しているため、ユーザー部門によるセルフサービスでのデータ活用が可能で、IT部門の負荷軽減に貢献するとしている。

 AIは、さまざまなデータを情報へと加工するにあたって活用されていて、例えば類似データのグルーピングなど、推奨パターンをレコメンドしてくれる。フリーフォーマットで書かれたデータでも、内容や類似性などを判断する。これにより、ユーザーは分析に適したデータをすばやく情報として活用することが可能になる。

 アシストは今回、米パクサタの日本国内の総販売代理店となり、Paxata日本語版を販売する。その背景について、大塚社長は「昔からBI(Business Intelligence)ツールに取り組んできていて、例えば『QlikView』では2200社に導入した実績がある。そうしたユーザー企業との会話のなかで、ビッグデータの扱いや分析のノウハウに悩みを抱えていると感じることが増えた」と説明する。ビッグデータでは、データを情報に変える前処理の過程で多くの時間を費やしている。この状況ではデータサイエンティストやデータアナリストが本来の業務に集中できない。そこで、データ・プレパレーション・プラットフォームに行きついたというわけだ。

 Paxataは北米ではオンプレミス版とSaaS版が提供されているが、日本語版はオンプレミス版のみの提供となる。また、アシストは、直販またはパートナー経由で、2017年12月末までにPaxata日本語版を30社に導入することを目指している。(畔上文昭)