トレンドマイクロ(エバ・チェン社長)は1月10日、2016年1月~11月までに国内で観測された脅威情報や統計データをベースに分析した「2016年国内サイバー犯罪動向」速報版を発表した。

 同調査では、ランサムウェアの国内被害件数が2690件に上り、前年の800件から急拡大。とくに法人での被害報告件数の増加が目立つと報告している。また、ランサムウェアの国内検出台数も、16年1月~11月で5万8400台となり、前年の6700台から急拡大した。モバイル端末を狙うランサムウェアも確認されていて、IoT機器も攻撃対象だという。

 トレンドマイクロによると、全世界におけるランサムウェアの攻撃総数の約78%はメール経由で、約21%がウェブサイト経由。また、日本に流入しているランサムウェアの約95%が英語メールによるもので、世界的に行われている攻撃の一部が日本に流入しているのが現状とのこと。ただし、16年10月以降、日本語のランサムウェアも断続的に確認されているという。ちなみに、全世界におけるランサムウェア攻撃総数は約2億6000万件で、日本は全体の約2%としている。(畔上文昭)